かつての企画部の仲間から飲み会の誘いがあった。全員が同じ目的意識をもって取り組んだ仕事の仲間には強い絆が生まれる。それは時間の中で風化することはない。苦しかったことや嫌なことは懐かしい思い出になり、喜びは鮮明さを増して、仲間が一致協力してことに当たった記憶が互いの絆として残る。仕事を離れ、スキーやテニスを楽しんだことは仲間たちの共通の楽しい記憶としていつまでも残る。

そうした仲間からの誘いは実にうれしいものである。短い人生の中で知り合い、何かを共有した記憶は、仲間たちの共通の財産であり鮮やかな色彩を持って生き残っていく。そうしたことを求めそこに喜びを感じるのは人間の第三の本能に由来するのだと思う。

::Trivia:: 第三の本能とは何でしょう?

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カルフォルニア州モデスト産の赤ワインである。ここシリコンバレーのどの店にも置いてあるポピュラーなワイン。一本千円という手頃な値段で買える。体質的にアルコールには弱いが、酸味のあるちょっとフルーティなワインは好きである。食前にちびりちびり飲みながら料理をつくる。ほどよく酔いがまわり、これ以上飲むと眠ってしまいそうになる前にストップして、余ったグラスのワインを料理に使う。あるいは寝る前のゆったりとした時間の中でちびりちびり飲むのもいい。少しおなかが空いているときは、ちょっと甘みと酸味がほんのりとあるCountry Breadと一緒に口の中で溶け合わせて飲むとおいしい。量はワイングラス半分ぐらいでちょうど酔い加減となる。顔が火照り、まぶたが閉じそうになるとベッドにはいる。ぐっすりと寝て、窓からしのび入った朝日に目を覚めさせられる。夜10時に寝て朝は日の出の7時頃に起きる…そんな生活をしている。


正月三が日は5-6時に起き朝ごはんを軽く食べたあと、カリフォルニア大学のはずれの丘に登る。朝日を眺めるためである。Valleyの遠くの山間から昇る太陽が山と海に囲まれた森の中の町をオレンジ色に染める。ここは私の好きな場所のひとつで、自然の恵みと生を受けた喜びを感じる。