三年前になるだろうか。「セレンディピティ」という映画があって、日本では「幸せな出会い」と訳されていたと思う。なるほど、そういう解釈の仕方があるのだ、と思った。私が「セレンディピティ」という言葉を知ったのはずいぶん昔で、当時三菱総研の理事長をされていた牧野昇さんが、先行技術開発において大切なのは、「目利き能力」だという意味で、セレンディピティという言葉を使われていたと記憶している。