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妻の卒業式

 録画しておいた「妻の卒業式」を見た。身につまされるスト−リーである。三宅裕二のどこか人生を達観したようでいてなお生きる意味を問うサラリーマン役が共感を呼ぶ。岡江久美子が、夫と娘のために生きてきた専業主婦をリアルに演じている。この夫婦の会話をわが身を代弁していると感じ、他人事には思えないとわが身を重ねるのではないか。

 こんな話を書く作家に興味を持った。「田渕久美子」をgoogleで検索して、「さくら」や「女神の恋」の作者であることを知った。世の中ではみんな知っているんでしょうが…。ともあれ、彼女はどうしてこんな物語を書くことができるのだろう?……と感心する。難解な男と女の考え方の違いを洞察し、難いほどに人間の心の襞を描いている。