[出典] ベンチャー革命2005年3月17日 山本尚利著
1.PSMとは
 PSMとはProfessional Science Masterの略号です。(注1)日本語に訳せば科学技術系経営学修士となります。筆者が勤務する早稲田大学ビジネススクール(文部科学省認可の専門職大学院)の発行するMOT(技術経営)修士号に相当します。PSMは米国にてポストMBA(経営学修士)となる可能性があります。

 MBAは世界的に普及し、MBAホルダーは、もはや差別化が困難となっています。日本以外の国ではアジア各国も含めて、ビジネスエリートは猫も杓子もMBAをもつことが常識化しています。日本以外ではビジネスマン若手が昇進機会を得るのに必須の学歴キップです。中国のビジネスエリートなどは、MBAをひとつもつだけでは不十分で、複数持たないと差別化できないそうです。たとえば米国大学のMBAと地元中国の大学のMBAとふたつ持っていれば、グローバル性とローカル性を両方もっている人材ということで、中国に進出している外資系企業から引っ張りだことなるそうです。

11日、ライブドアがニッポン放送のフジテレビジョンに対する新株予約
権の発行差し止めを求めた仮処分申請で、東京地裁は同予約権の発行を
禁じる仮処分命令を下した。ニッポン放送は決定を不服として同地裁に
即日、保全異議の申し立てを行ったが、フジの日枝会長は記者団に対し、
ライブドアとの業務提携に向けて歩み寄る可能性を示した。

日々、情勢が変わるライブドアとフジテレビジョンの成り行きに、政財
界、株式関係者のみならず、一般市民も大きな関心を寄せている。

台頭する若手作家たち...と題した3月7日放送のTV番組「クローズアップ現代」を見た。少し長いが放送記録から引用させてもらう。

「出版不況の中で、低迷して久しいと言われてきた文学の世界が、ここにきて10代・20代の若手作家によって活況を呈している。 去年史上最年少で芥川賞を受賞した金原ひとみ、綿谷りさに刺激され、多くの若者が「書き手」として文学の世界に参入しつつあるのだ。新人作家の登竜門と言われる文芸賞への応募は年々増え、今年は2千を超えた。その中から、白岩玄、山崎ナオコーラといった新たな才能も登場、出版社も「携帯メール大賞」などを新設し、若者の才能の発掘に躍起になっている。所謂古典文学からではなく、ゲームや漫画から育った若者がどんな小説を生み出していくのか、若者ブンガクの可能性を探る。」
三年ほど前、久しぶりに日本の本屋さんに並ぶ新刊書をいくつか立ち読みして感じた違和感の原因を説明してくれた。「なんだか漢字が少ない...。カタカナが多い...。口語体、一人称で、文が短い...。擬態語・擬音語が多い...。どうでもいいような日常の話が多い...。かと思うと超常現象の話を主題にしている...。といった具合で、実際に新しい作家の小説を読んで、そういう違和感が強くなった。もちろん、それは私が感じる違和感であって、一般の読者にとっては何の違和感もないのだろう。逆に読みやすく、内容に関心があり共感を覚える読者がたくさんいるから売れているのである。アメリカのXジェネレーションやポップカルチャー世代が新しい文化を創ってきたのと似たような現象がまさしく今日本の社会に起こっているのであろう。番組ゲストの作家・高橋源一郎氏のコメントが大変的を得ており分かりやすかった。
「若手作家たちは、今日より明日は悪くなると感じながら育ってきた世代である。希望の見えない時代のサバイバル...それを新しい文学として提示している。」
以下は番組の主な速記録である。大変興味深い。