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携帯からネット情報を見た限りでは、日本のメディアも騒いでいる。新型ウィルスとしては弱毒型だというのが救いで、かつて世界中で4000万人が死亡したとされるスペイン風邪のような事態は避けられる可能性があるという。

しかし患者が大量に発生しパンデミックになると、世界的に社会・経済の機能が麻痺してしまい、過剰反応でパニックになる脅威があることに変わりはない。

自分が感染しないように注意を怠らないことが肝要だが、感染の疑いがあったとき第三者に感染させないようにすることも人間としての義務である。ネットでのウィルス感染と同じで、自分が加害者であることもある。

新型インフルエンザ対応策をしっかりと頭に入れて日常生活の中で実践すべきである。日ごろ忙しいといっている人ほど、非日常的な情報に疎く、反応が鈍くなるのでとくに注意すべきであろう。以下は政府のガイドラインである。

  • 信憑性のない情報やうわさに惑わされず、正確な情報を収集する。地元の状況について自治体から情報を集める。
  • 症状がある人はマスクをする。帰宅後や、不特定多数が触る物に触った後はかならず手を洗う。
  • 感染者、非感染者は互いになるべく近づかない。目安は2メートル。
  • 流行している地域に行かない。不要不急の外出は控える。外出時は公共交通機関の利用を避ける。
  • 症状がでてもあわてて病院にいかず、地元保健所の相談センタに電話し、その指示に従う。
090430b.jpg世界保健機構WHOは警戒レベルを、爆発手前のフェーズ5に上げた。アメリカで幼児が死亡したニュースが流れて一日後だ。世界が警戒すべき緊急度合いが高くなった。

今日娘が仕事でアメリカに出かけた。各地を転々とする2週間の出張の可否について相談を受けた。昨日朝の時点ではフェーズ4だった。

「大丈夫だろう。神経質になる必要はない。」と答えた。確率的には10年以内に癌や交通事故で死亡するより危険が少ないと思ったからだ。

私が各地を飛び回る当事者だったら迷いもなく出かける。危険を感知しリスクを判断できると思うからだ。

娘もそれくらいの判断ができると信じる。飛沫・接触により感染するということを理解し対応策を取る。人混みの中に出かけない。感染防止マスクをする。情報を迅速かつ正確に把握し、爆発が起きたときは三ヶ月籠城する。そのための準備をしておく...。

先を見て準備と対策をして、的確な情報把握と行動を取れば、危険を回避できる確率は高くなる。ビジネスと同じことだ。

そんな能書きを垂れたが、親の心情としては「出張中止」を勧めたい。娘の勤務先は「社員の判断」に任せているとのこと。責任逃れの予防線を張っている。

警 戒レベルがフェーズ5だという情報が一日早かったなら、「中止したほうが良い」と言っただろう。後悔が残る。一番心配しているのは母親だ。昨夜も、日本で の情報は遅いのでCNNや現地のニュースをネットで調べていた。フェーズ5になったことを今朝に知ったが、娘は空港へ向かった。2週間以内にパンデミック にならないことを祈る。