The Future of Electronic Communication
暗号に関する記事を書いたが、これを下調べする中でJW-Stumpelさんに出会った。同氏が関係したオランダ政府経済省の報告書The Future of electronic Communication(2005年7月)の存在を知った。ネットワーク情報セキュリティ調査の一環として参考になる資料である。
Stumpelさんはオランダ在住。奥様は日本人で「オランダ事情」についてブログ発信(忘れな草の空の色)されている。その一部を読ませていただいた。日常の何気ない話の中で、オランダ人気質やその文化を知ることができる。また、宗教・政治や国際事情にわたる話があったり、日本に帰国して生まれ故郷を訪れたときの話があったりする。「故郷とは、私にとって、心の中で帰りたいと思う場所こそが故郷なのだ。」という心情はよく理解できる。私より少し年配ではあるが同じ時代を生きてきた日本人として共感を覚える話に満ちている。
話が前後するが、暗号に関する記事を書くことになったのは、news.comの記事"Distributed computing cracks Enigma code"を読んで触発されたからである。連合軍が1942年に盗聴した三つの暗号文が、60年以上経ってはじめて解読されたという記事である。解読したのはThe M4 Projectで、今年1月9日から解読作業に取り組んだということである。