アメリカ発世界自動車危機

昨年暮れには90年の歴史をもつ主力工場を閉鎖。自動車メーカが膨大な部品会社を使う産業のあり方までもが崩壊の危機にさらされている。デトロイトだけで もGM系列の部品会社は2000社もある。ある部品メーカでは2ヶ月で受注が4割も減るという事態に追い込まれ、経営努力が追いつかない状況に陥ってい る。
100年にわたって世界経済を牽引してきた自動車産業、その危機がなぜ今、アメリカを震源に起きているのか?これからどこへ向かうのか?世界自動車危機の最前線を追ったNHKスペシャル番組・・・。

政治でも産業界でもメディアでも、100年に一度、未曾有の危機ということばが頻繁に使われるようになった。そのとおりだろう。しかし、一般国民は、不況 の風にあたっている実感がでてきているが、100年に一度の危機だということの意味を理解するのは困難だろう。100年前を知らないのだから・・・。
未曾有の危機が、時とともにじわじわと押し寄せており、その影響をみんなが受けることになる。世界同時進行であるから、一国の政策だけではどうにもならない。アイスランドのように、一夜のごとくに株が10分の1に暴落し国家が破綻する危機に襲われたことも事実だ。

NHK番組をみて、そんなことを考えた。