The Origin of Species
"I have called this principle, by which each slight variation, if useful, is preserved, by the term Natural Selection."
種の起源 第14章
「生命はあまたの力とともに、最初わずかなもの、あるいは、ただひとつのものに吹き込まれ、この惑星が、確固たる重力法則に従い 回転するあいだに、かくも単純なはじまりから、きわめて美しく、きわめて驚くべき 無限の形態が進化し、今も進化しつつある。
この見方の何と壮大なことか....。
もしも生物が進化し続けるとするなら、しょせん人間は長い歴史の中の束の間の存在でしかないだろう。
しかし、人間とは果たしてそれだけの存在だろうか....
人はただ自然にまかせて滅びることはない。何故なら人には、弱い者を、不自由な者を、劣った者を、不利益から守るという叡知が、さずけられているのだから....。」
窶任harles Darwin, "The Origin of Species"
今日は私の誕生日である。
不確実性の時代…、変化の激しい時代…、と言い始めてから何十年になるだろうか?10年以上前になるが、中長期事業計画を担当したときに作成した「事業計画書」のキーワードは「スピード」であった。90年代半ばのアメリカでインターネットが進展するとともに誰もが引用したのが、Dog Yearであったのを懐かしく思い出す。これらの合言葉はいまもビジネスの世界で使われている。「スピード」の意味の解釈は人によって違うが…。
1980年代の大半をアメリカで過ごした私は、その時に経験した激しい変化と不確実性を忘れることができない。その時に学んだのがダーウィンのつぎの言葉であった。
「生き残るのは、最も強い種ではなく、最も知性が高い種でもない。
それは、変化に最も迅速に対応できる種だ」 - Charles Darwin -
爾来、この言葉は私の座右の銘の一つに加えられた。日本で事業企画を担当したときの「スピード」と同様に「変化への対応」を意識し、七転び八起きの象徴としてのダルマと一緒にプレゼンテーションの最後にいつも引用している。
Dog Yearは七年というのが通説である。しかし、時間に急かされて生きる人生よりも、自然とともにゆったりと流れる時間の中で生きる喜びと安らぎを感じたいと思うようになった自分を見つめる。私にとっての「スピード」は「変化への対応」のスピードであったが、時には立ち止まって行く年来る年を考え、人間の生き様を考えるゆとりを持つことも必要であろう。そんな想いもあって、この記念すべき日のブログに、ダーウィンの別の言葉を引用した。
「人はただ自然にまかせて滅びることはない。何故なら人には、弱い者を、不自由な者を、劣った者を、不利益から守るという叡知が、さずけられているのだから....。」