世界で最も重要なビジネス書
今年3月にダイヤモンド社から『世界で最も重要なビジネス書』と『世界で最も偉大な経営者』が発刊された。いずれもすごい題名である。『…ビジネス書』は「思想と人間」、「戦略と理論」、「マネジメントと組織」の三部構成で合計77冊が取り上げられている。「国富論」(アダム・スミス)、「資本論」(マルクス)、「君主論」(マキャベリ)などの歴史的書物から、「人を動かす」(カーネギー)、「現代の経営」(ドラッカー)などの古典的ビジネス書、そして「ビジョナリーカンパニー」「ザ・ゴール」など比較的最近の著作まで、その対象範囲は広い。一冊あたり4〜5ページ程度で解説されている。何を読むべきかを知るために、辞書的にガイドブックとして活用するのも良い。
「もっとも重要」というなら、もう少し絞って欲しいと思う人もいることでしょうが、経営や事業の中心を担う人たちは少なくとも一年に10冊、10年で100冊は読みこなし日々の業務に活用していることでしょう。「日本経営品質賞プログラム(略称JQA)」というデファクト的な経営の教科書とでもいうものがある。このJQAが重視している考え方や経営の成熟度を診るためのフレームワークに照らして必要と思われるビジネス書から読み始めるのが良い。