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不確実性の時代

表題は、米国の経済学者であるジョン・ケネス・ガルブレイス(John Kenneth Galbraith)教授の著書(The Age of Uncertainty, 1977)の名前である。出版されて28年経つが、グローバル化と情報化の進展により世界は密接な関係を持つようになり、不確実な要素がかつてないほど増大した。市場経済への移行が急速に進んでいる日本にとって一般の社会人にも影響を与える大きな脅威となっており、米国が辿った道をみると、それは貧富の差として現れてくるだろう。

将来を予測することは益々難しくなっている。今日ほどグローバル化と情報化が進んでいなかった時代においても経営者たちは革新技術の市場機会を大きく読み誤ったという事実をここで再認識したい。出典を失念したが、ある会議でのプレゼンテーションのスライドが残っていたので紹介する。

How Company Cope with Uncertainty…

不確実性にはつぎの4レベルがある。多くの企業における戦略的な意思決定はレベル2と3に基づいている。そして優れた経営者がいかに大きな見込み違いをしてきたかが示されている。  Level 1 - A Clear-Enough Future  Level 2 - Alternate Futures  Level 3 - A Range of Futures  Level 4 - True Ambiguity

「世界の自動車需要は多くても100万台を越えることはないだろう」
メルセデス・ベンツの調査研究結果

「コンピュータの世界市場は5台位だと思う」
Thomas J. Watson, CEO of IBM

「全国くまなく旅をして識者たちと話をした結果だが、データプロセシングは気まぐれな流行で一年も続かないだろう」
Business Books Editor at Prentice Hall

「人類が月に着陸する前に、ニューヨークからオーストラリアまでの郵便は遠隔制御のミサイルを使って数時間で配達されるようになる」
Arthur Summerfield (アイゼンハワー政府の郵政大臣)

「すでに50の外国車が販売されている米国市場に、日本車が参入する余地はないと思われる」
Business Week

「個人が家庭でコンピュータを使うことなど考えられない」
Ken Olsen, Chairman of DEC

「21世紀になるまでにペーパーレス社会になるだろう」
Roger Smith, Chairman of GM

「東南アジア諸国の継続的な成長が21世紀まで続くことをすべての予測結果が示している」
国連aアジア経済・社会サーベイ報告

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