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革新するための12の視点

革新―Innovationとはなにか?今日多くの企業が生き残るために革新しなければならないという。CEOたちが掲げる経営課題のトップが「革新」である。しかし、一体何を革新するのか?新製品の開発やR&Dの革新と同義語であるとすれば視野が狭すぎるというものだろう。それは革新というより、競争優位に立つための手段にしか過ぎない。

ビジネスの革新というものは、製品や技術の革新よりずっと広いものである。企業は、12の異なる次元で革新を考えるべきである。

(1)Offering
(2)Platform
(3)Solutions
(4)Customers
(5)Customer Experience
(6)Value Capture
(7)Process
(8)Organization
(9)Supply Chain
(10)Presence
(11)Networking
(12)Brand

たとえば日産自動車はPlatformの次元で革新した。基本的に同じひとつの小さなエンジンブロックを使って、中型セダンから大型セダン、高級車、ミニバン、スポーツクーペまで各種のモデルを展開している。Enterpriseレンタカーは、CustomerとPresenceの次元での革新をした。米国での伝統的なレンタカー会社の多くは空港にオフィスを展開しているが、同社は住宅街の近隣地区にオフィスをもち住民が借りやすくするとともに、住民たちへの存在感を示す方策をとって成功している。

12次元の革新は"Innovation Radar"とよぶフレームワークで表され、複雑さを増すビジネスシステムをマネージするために活用できる。

[引用文献]
The 12 Different Ways for Companies to Innovate
Mohanbir Sawhney, Robert C. Wolcott and Inigo Arroniz
MIT Sloan Management Review Spring 2006, Vol. 47, No. 3, pp. 75-81

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