箱−Getting Out of the Box
2000年に出版され、全米ベストセラーとなった。原題は 「Leadership and Self-Deception: Getting Out of the Box」(リーダーシップと自己欺瞞:箱から抜け出そう)である。
Self-Deception(自己欺瞞)は哲学用語であるが、これが組織や家族の中に巣くう病理現象だという。組織の生産性低下や家庭の不和の根本原因が、自己欺瞞すなわち自分の気持ちに対する裏切り、自己正当化である。それが正しい認識・判断を妨げ、人間関係を危ういものにする。
本書は、自己欺瞞がなぜ起きるのか、どうすれば解決できるのかを、優良企業の管理職が研修を受けるという場面設定をもとに説明している。
日本語版の中古本は6000円と高額(原書はベーパーバックで1000円)で、なかなか手に入らず幻の書とも言われた。最近復刊され、大和書房から『自分の小さな「箱」から脱出する方法』が出版されている。