アメリカの人口が3億人を超える
10月17日 7:46am EDT (AP通信) アメリカの人口が3億人になった。米国国勢調査局の公式発表である。3億人目の赤ちゃんは発表されていない。移民の国アメリカでは、それは必ずしも赤ちゃんとはいえない。その日に移民した人が3億人目かもしれない。すでに何ヶ月も前に3億人を超えているともいう。そういったこともあり、記念すべき日を祝い、花火を打ち上げるといった催しなどはないとのことで、アメリカ国民は冷静に受け止めている。
1967年、アメリカの人口が2億人を超えたときは、当時のジョンソン大統領が商務省で記者会見を行い、アメリカの歴史と将来に向けた挑戦について語った。メディアも3億人目の子供探しまでやって、ある筋ではアトランタで生まれた子供が3億人目だと公表したりしたという。今回はそうした動きすらない。
アメリカでは、毎年人口が280万人増加している。その40%が移民であり、残りが誕生数から死亡数を引いた人口増である。赤ちゃんが7秒に一人生まれ、13秒に一人が亡くなっている。そして31秒に一人移民が増えている。これは、11秒に一人の割合で人口が増えていることである。人種別にはヒスパニック系の人口増加率が一番高い。
※U.S. POPClock Projection
国勢調査局によれば、この人口増加は2050年までは同じように続き、4億人を超えるのは2043年だと予測している。1980年代末に、3億人を超えるのは2038年だと予測して見事に外れた。それは、30年も前倒しになった!