≪ 身延山 | Main | 50歳からの海外旅行 ≫

アイスランドのオーロラ

アイスランドは、オーロラが最も頻繁に現れるいわゆるオーロラ帯の中心に位置し、このため、空が晴れて暗くなりさえすれば毎晩のようにオーロラを見ることができる。オーロラが出現するのは秋〜春 (9月〜4月) の期間。大抵の場合、帯状やカーテン状の緑や赤の色かかった光線が怪しく空を輝かす (時には別なコロナ形状のオーロラも見られる) 。

オーロラは地球の磁極近くの高層大気に突入する太陽からの微粒子 (太陽風) が飽和されることによって生じる現象で、約100km上空に出現する。太陽から吹いている太陽風が地球磁場に捉えられ、磁力線に沿って極地方に降り注ぎ、高層大気にある原子や分子に猛スピードで衝突する際に作り出される光が、自然界の中で最も美しい現象の一つであるオーロラである。
∇アイスランドのオーロラ
∇火山と氷河の国アイスランド7日間

オーロラの発生頻度や光の強さは太陽の黒点の活動が大きく影響していることがわかっており、黒点数が多くなれば太陽の表面で爆発が頻繁に起こり、烈しい太陽風が吹き出し、より多くのオーロラの発生を促す。黒点はおよそ11年の周期で多発し、2000年〜2001年にピークを迎えた。

アイスランドにはラングヨークトル氷河に近いボルガルフィヨルズゥルのフーサフェットルや、北アイスランドのフーサヴィークに近いマゥナゥルバッキ等の小村4箇所に、日本の国立極地研究所がアイスランド大学との共同で運営管理している観測ステーションがある。アイスランドは南極昭和基地と1本の磁力線でつながっているため、両方の地点では非常に良く似たオーロラを見ることができ、これらの観測ステーションでは南極昭和基地と呼応したオーロラや地・気活動などの観測を続けている。

アイスランドでは8月末から4月中旬のほぼ8ヶ月に亘ってオーロラが出現するが、南極昭和基地と同時にオーロラを観測できるのはは3月と9月の限られた期間で、国立極地研究所の研究所はこの時期を中心にアイスランドを訪れ、観測を続けている。ステーションそのものは常時、60を超えるアンテナがキャッチしたオーロラの痕跡や動きを複雑なコンピューターや観測機器に繋いで記録分析を行っている。

オーロラ観測おすすめポイント

・冬も温暖な西岸海洋性気候。暖流メキシコ湾流の恩恵を受け、冬はびっくりするほど穏やかな気候。平地での気温は、1番寒い1月でも秋田市程度である。

・オーロラ鑑賞は勿論、夜。昼間は真冬でもグトルフォスの滝、間欠泉ゲイシール、南海岸の景勝地、レイキャネース半島など観光を存分に楽しめるほか、ホースライディング、スノーモービル氷河ツアー、虹マス釣りなどアクテビティも気軽に体験できること。

・出現すればレイキャヴィークでもオーロラは鑑賞できますが、市街から車で10〜15分走ればそこは暗闇で覆われた絶好のオーロラハント・スポット。

・特に9月初旬から10月中旬頃まではまだ夏の雰囲気が残っており、昼間は氷河探訪、ホエール・ウオッチングそしてハイキング等で過ごし、夜は快適にオーロラハントに挑戦できること。

TrackBack URL for this entry: http://elmblog.com/apps/mt425ja/mt-tb.cgi/147

TrackBack URL for this entry: http://elmblog.com/apps/mt425ja/mt-tb.cgi/147