オンライン詐欺は「釣り」から「農業」へ
PCWorld.com - Pharming Attacks Target the Web
2005年1月,米国ITメディアのいくつかが「pharming(ファーミング)」という言葉を使い始めた。オンライン詐欺「phishing(フィッシング)」の“進化形”と説明している。phishingがfishing(釣り)に基づいた造語であるのに対して,pharmingはfarming(農業,農場で栽培する)をもじったものだ(注1)。
注1:「医薬品成分を含んだ遺伝子組み換え植物を栽培すること」「遺伝子組み換えによって医薬品成分を含んだ動植物を作ること」などもpharmingと呼ばれる。こちらは,「栽培する」のfarmと「薬学」のpharm(pharmacy)を組み合わせた造語。
ただし言葉は新しいものの,ファーミングの内容自体は目新しいものではない。フィッシング“対抗”で無理やり作られた単語に思える。一部のセキュリティ・ベンダーがユーザーをあおるために作った感が強い。とはいえ,今後は国内メディアでも目にする機会があるかもしれないし,ベンダーのセールス・トークにも出てくる可能性も高い。