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わたしが30代のとき、米国に駐在していたときにもっとも感銘をうけ、マネジメントにも役立ったのがKahlil Gibranの"The Prophet"という本であった。信頼で結ばれた部下が誕生日に贈ってくれた本である。そうでなければわたしの目に留まることもなかったであろう。一読すればわかるが、人間の叡智を凝縮したような言葉に満ちている。

たとえば"On Joy & Sorrow"の章には、こんな一節がある。

Your joy is your sorrow unmasked.
And the selfsame well from which your laughter rises was oftentimes filled with your tears.
And how else can it be?
The deeper that sorrow carves into your being, the more joy you can contain.

長年の間に溜まったPCファイルを掃除していると、懐かしい文書や写真に行き当たり、しばしたたずんでしまうことがよくある。掃除しているのか思い出を探り出しているのか分からなくなる一瞬である。

いまもそんな記憶にぶつかった。ポールアンカとフランクシナトラの"My Way"である。掃除中に見つけたのは布施明が歌うMy Wayで昨年の紅白でかもしれないが、PCに録画したものがあった。この録画記録が懐かしいのではない。思い出したのは、十数年前、最初の駐在を終えて帰国するときのことである。

別れにはある種の感慨がある。喜びと苦しみを分かちあった同僚・部下たちに書き残したのがこの詩であった。最後の日に、自室の白板一杯に書き残したのが昨日のように思い出された。その当時の私の心情に一番近いと思って選んだ詩であった。

いま布施明が歌う日本語詞をみると、じつに日本人の心に訴えかけるような訳詞で感心した。中島潤・片桐和子両氏の訳詞である。

表題は、米国の経済学者であるジョン・ケネス・ガルブレイス(John Kenneth Galbraith)教授の著書(The Age of Uncertainty, 1977)の名前である。出版されて28年経つが、グローバル化と情報化の進展により世界は密接な関係を持つようになり、不確実な要素がかつてないほど増大した。市場経済への移行が急速に進んでいる日本にとって一般の社会人にも影響を与える大きな脅威となっており、米国が辿った道をみると、それは貧富の差として現れてくるだろう。

将来を予測することは益々難しくなっている。今日ほどグローバル化と情報化が進んでいなかった時代においても経営者たちは革新技術の市場機会を大きく読み誤ったという事実をここで再認識したい。出典を失念したが、ある会議でのプレゼンテーションのスライドが残っていたので紹介する。

富士通Azby Clubからのお知らせで、「一年のパソコンの汚れをリフレッシュ!すっきりして新年を!」というのがあった。興味を引かれて見ると、

デジカメ画像や音楽データ、不要なファイルなどがパソコンの中に溜まっていませんか?
そのまま放っておくと、ハードディスクの空き容量がどんどん減っていき、パソコンの動作が遅くなったり、不安定になってしまったりすることもあります。一年間使ったパソコンの中身も外側もきれいにお掃除をし、すっきりして新年を迎えましょう。

という案内があり、PC中身を掃除するツールが紹介されていた。

 DiskX Tools Ver.11
・クリーン度チェックでパソコンのきれいさを診断
・自分のレベルにあったクリーン作業が選べる
・不要な重要ファイルを完全削除して情報漏洩防止


SuperXP Utilities Pro 3
・「おまかせ全自動お掃除ツール」で初心者でも安心
・「システム相談」 機能でパソコンの健康状態チェック
・診断結果から最適なクリーニング方法をアドバイス

ツールを買う前に先ずは診断したいという人はつぎのツールがお勧めである。

DND事務局の山口さんがメルマガに書かれたLOHASの記事が目に留まった。私も思うところを書こうと思ったがそのまま時が流れた。以下は下書きに引用させてもらおうと思って転記していた同氏の記事である。同氏が書いておられるように、「心のビタミン剤となる良質な記事」なので、全文を再掲させてもらった。[2005年12月頃の記事だったと記憶する]
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 「LOHAS」。いまさら〜もう遅いくらいの、3周遅れの先頭のようだ-との陰口を覚悟で、静かなブームから爆発的な社会現象へと変貌しつつあるロハス、あるいはローハスとも呼ぶ、その周辺を意識してみると、いやはや、この文字、毎日、目にしない日はない。

 ロハスは、米国で生まれたマーケッティングの造語です。Lifestyles Of Health And Sustainabilityの略で、ココロと体と地球にやさしいライフスタイルのこと‐と前置きして、ロハスの大きな特徴は「持続可能性」という意味の Sustainabilityです。省エネ効果の高い製品を買う、環境問題に熱心な企業に投資するといった行動をすることで、企業もロハスに取り組むことになります。地球の環境や社会を持続可能性のあるものにしていくために、日々考え、情報を集め、行動するのがロハスピープルの基本的なスタンスです、というのは「いきいきロハスライフ!」の著者のイデトシカズさん。朝日新聞の11月3日付けの別冊特集「be」の「ロハス的生活のススメ」で、イデさんはそう解説していました。

年配の人たちにはなつかしい「うたごえ喫茶」が新宿に復活しているそうである。東京では「ともしび」がうたごえ喫茶の殿堂だそうだが、関西出身の私には「こだま」が懐かしい。大阪駅前の阪急東通商店街にあったが、新御堂筋という車道ができたときになくなったそうである。

当時を懐かしむ人たちが通う「うたごえ喫茶 People's」がうつぼ公園の近くにあると知った。昔の仲間を誘っていってみたいものである。仮想世界のうたごえ喫茶は、右のバナーから入れる。
JASRAC契約と定期的報告に苦労しながら運営されているそうだが、数多くのうたごえの名曲が揃っている。全国のうたごえ喫茶のマップを参考に、地方への出張の際に立ち寄るのも良い。