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人生の棚卸(2)−シリコンバレーの仲間たちの生き方ー


人生はキャリアだけではないことを学んだのは海外で知り合った仲間たちからであった。むかしブログにもどこかで書いたが、シリコンバレーでITや知識産業で働くひとたちは、むちゃくちゃに働く。セクレタリーやクラークなど日々の定常的な仕事もきちんとこなしていかなければ行かない人や工場のライン勤務の人は、9 to 5の規則的な生活をくりかえす。そういう人たちとは別にエグゼンプトエンプロイーと呼ばれる人のなかには、たとえば真夜中に目が覚めてふとアイデアや解決策を着想すると、オフィスにでかけて24時間寝食を忘れて没頭する人がいた。

その一方で、週末は誰かの家に集まって、バーベキューをしたりプールをしたり泳いだり、あるいはみんなでミュージカルを見に行ったり、ウィークデイでも昼は公園で軽い食事をして、バレーボールやフリスビーを楽しむ・・・。みんな人生をエンジョイしていた。
そういう人たち、研究者、技術者、営業やマーケティングなど職種を問わずに、多くの人が共通して口にしていたことがある。

「30代までは一所懸命働いて財を成し、40までに家族を持ちたい。40代は家族のために生き、できれば50代には社会のために生きたい・・・。」

この考え方というか生き方に感じ入った。そして、それが私のその後の生き方に影響を与えた。その意味では、それまでの考え方の棚卸をしたということかもしれない。


いま振り返ってみると、そういう生き方を知ったときは、もう40近くになっていたこともあるが、思ったようにはいかなかった。家族Family をもつというのは、結婚することではなく、子供を生み育てて幸せな家庭を作ることである。そのために生きる・・・ということだが、私の40代は仕事のために生きた・・・という大きな反省がある。
(つづく)

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