≪ 規則正しい生活の是非 | Main | 人生の棚卸(7)−人脈こそ貴重な資産ー ≫

人生の棚卸(6)ー棚卸の意味ー

人生の棚卸の失敗・・・を書いてから3週間が経った。先の日記で言及した「棚卸しの意味」、一ヶ月前に書いた記事をアップする。見直してからと思ったが、「規則正しい生活」をしていると、そのエネルギーがなくなる。考えに耽はじめると時間を忘れ、寝る時間が遅くなってしまう。規則正しい生活のリズムが乱れると講義に支障が出る・・・と言い訳をしておく(笑)
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

こうして、人生の棚卸らしきことを書いてきたが、やはり「人生」の棚卸はしていない。仕事の棚卸の一端を書いたに過ぎない。仕事にだけ彩られた人生は不幸だと思うようになって10年経つ。二回目の駐在と父の死が大きな精神的変化を私にもたらした。人生観ではない、生命観が変わったということだ・・・と小学校の恩師に指摘されて気づいた。無限の宇宙からみれば、人間の一生など一瞬である。それでもひとりひとりの人生は愛おしく尊いものだ。

人生の棚卸とはなんだろうか?この文を書く契機になった友人は、「長年の間に身についた生活習慣、人間関係を一度チャラにして・・・」といっている。彼は5年半前に退職し、多くのものをそぎ落とし、生活拠点も移し、また経済的な基盤も確保して、いまの生活にいたっている。私は何を棚卸するのか?


企業や商店などが加工・販売するために持っている原材料・仕掛品・製品などの財貨の種類・数量・価額などを調査し、評価することを「棚卸する」という。会計上は資産勘定に計上されて、棚卸資産とよばれる。

これを人生に当てはめていえば、これからの人生を豊かで価値あるものにするために持っているものが棚卸資産であろう。それは過去に築き上げられてきたもので、キャリア人生では習得したスキルや知識であろうが、職業を離れた個人生活、ひとりの人間としてもっている棚卸資産はなにか?経験したこと、学んだこと、生活習慣、生きる姿勢、哲学といった無形の財産であろう。そしてなによりも大切な資産は、人間関係だと思う。

もちろん、会計上は不良資産と呼ばれるものがある。減価償却しなければいけないものが、かならずでてくるものである。棚卸をしたが価値のないもの、価値が目減りしたものがある。これも人生の棚卸のときにもでてくるだろう。少しずつ考えていきたい。