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サッカー奇跡の逆転

先週のNHK番組「その時歴史は」で放送された「奇跡の逆転」を見た。今から72年前のベルリンオリンピック大会で日本の弱小サッカーチームが優勝候補のスウェーデンを破った歴史に残る一戦である。当時、ヨーロッパで大きな話題となり日本の存在感を世界に示したものである。そんな歴史的事件とも言うべきことを、今日の多くの日本人は知らない。なぜなのか?番組では、「戦後GHQがアメリカの人気スポーツである野球を奨励したから……」と言葉を濁したような言い方をしていたのが気になった。私も、この奇跡の逆転をどこかで聞いたような気もするが知らなかったというのが正直なところである。すくなくとも小学校から大学までの教育課程の中で習った記憶はない。同じ戦前の話で、野球の沢村投手の伝説的な話はよく耳にしたが。

わたしはかねてから日本人は近代の歴史、とくに日本の国威が世界に示された明治から第二次世界大戦終結までの歴史についてその実態を知らないのではないかと疑問に思ってきた。もちろん、日清・日露戦争が何年にあり勝ったとか、2.26事件や満州事件があったなどという暦は習った。というか、覚えさせられたといべきか。しかし、そうした歴史的事件の背景にある時代精神や日本人の伝統・文化・倫理観・社会理念・政治体制といったことと因果応報的な歴史の解釈は習わなかった。メディア、TV・新聞・雑誌・書籍などで明治・大正・昭和の時代をクローズアップした記事やニュースが多くなったのは平成になってから、それも半ば以降ではないかと思う。

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