« March 2005 | April 2005 | May 2005 »

昨日のNHKスペシャル明治第二集「模倣と独創」を見損なった。番組が終わる頃に気がついた。ちょうどHenry Dyer「大日本」(Dai Nippon, the Britain of the East:A Study in National Evolution、Blackie & son、1905)の言葉を引用していた。筆者が常日頃思うことを100年以上前に書いており、たいへん感銘を受けた。

『人々の生活を豊かにし充実させるためには、西洋の科学と文明を利用すべきだが、同時に、日本人の生活と品性の特質を持ち続け、その個性を失わないようにすべきである。…自らの過去を忘れ、独自の特質を棄ててしまうような国民は、真に偉大な国民となる資格がないし、またなれるものではないのである。』  Henry Dyer、「大日本」より

この言葉はいまの日本と日本人に警告していると考える。我々は、世界に誇れるすばらしい日本の文化・伝統を大切にし、後世に受け継ぐ努力をすべきであろう。それが日本が世界に誇れるアイデンティティとなる。

Henry Dyerは東京大学工学部の前身「工学大学校」の初代校長を務め、日本の工学教育制度の生みの親とも言える英国人である。弱冠24歳で選ばれて日本に赴任し初代都検(実質の校長)を務め10年間日本に滞在した。

Glasgow University and Japan

Cidaemon.exeというプログラムを知っていますか?Windows XPその他を使っているときに、利用者がまったく知らないところで勝手に動いて、CPUを100%使ってしまう。しかもディスクドライブが動きっぱなしという状態になる。明日必要な資料をPowerpointで作成しているときに動き出し、ひとつの単語を書くのにレスポンスが数秒もかかるという現象になった。通常は0.5秒以内で瞬時のはずである。イライラして先に進めないのであれこれ調べた。タスクマネージャ(Ctrl+Alt+Delで起動)のパフォーマンスをみるとCPU占有率が100%になっている。どのプロセスかとみるとCidaemon.exeであった。

このプログラムを殺しても良いのかが問題であるが、殺す(無効にする)ことにした。XPではコントロールパネル→管理ツール→サービスを起動して、Indexing Serviceのプロパティを開いて「停止」ボタンをクリックする。今後も勝手に動かないように、「スタートアップの種類」を「無効」にした。さぁ、あとでどんな影響がでるか?それは分からないが、当面のイライラは解消して気分すっきりである!

モバイル用ストーレッジとしてUSB接続のClipdriveを愛用している。ただひとつ不便なのはそのセキュリティロックに時間がかかることである。最初の頃はセキュリティがあるため、内部資料の持ち運びも安心なのでロックをかける手間も苦にならなかったが、毎日何回かロック/アンロックをするのがだんだん面倒になってきた。格納ファイルの一部が機密を要する内容でも全部のロックをかけるのも面倒なものである。ファイルあるいはフォルダー単位で簡単に暗号化できるソフトウェアを使うことにして、特に機密を要するものはClipdriveのセキュリティも使って二重に保護することにした。

モバイルだけでなく職場と自宅のPCフォルダの機密保護用にも「暗号化ソフトウェア」を使うことにした。会社でその導入を検討しているが、そのアナウンスがあってから数ヶ月も経っており、もう待てない…というわけで調べた。

たくさんの暗号化ソフトウェアが配布されており、適切なものを評価・選定するために結構な時間をとられた。筆者が気に入ったのはつぎの三つである。利便性と目的に応じて使い分けているが、特に重要なファイルでサイズも大きいものはアタッシュケースを使い、バックアップ用としても重宝している。作業中のフォルダやファイルの一時的な暗号化にはChakyまたはCryptを使う。

アタッシェケース 677KB
 Cool!次世代暗号化標準 AES(Advanced Encryption Standard)として選定された“Rijndael(ラインダール)”を組み込んだ本格派の暗号化ソフトである。説明も丁寧で、設定項目も充実している。暗号化と同時に圧縮も行ってくれるのでバックアップ用としても重宝である。プログラムがインストールされていないコンピュータでも復号できるようにExe形式のファイルを作成することもできる。ただし95/Meでは動作保証されていないので注意!

Chaky 296KB
 Chakyが格納されているフォルダ内のすべてのファイル(サブフォルダ内も含む)を暗号化する。ファイル名もすべて暗号化される。シンプルなのが良い。パスワードはフォルダごとに設定できる。ただしパスワードを忘れると復元できなくなるので注意!

Crypt 1464KB
 選択したファイルを開いて暗号化する。複数ファイルを同時に暗号化することもできる。パスワードはファイルごとに設定できる。復号のときパスワードが間違っていても「完了」のメッセージがでるが実際には復号されていないので注意!

PCWorld.com - Pharming Attacks Target the Web

 2005年1月,米国ITメディアのいくつかが「pharming(ファーミング)」という言葉を使い始めた。オンライン詐欺「phishing(フィッシング)」の“進化形”と説明している。phishingがfishing(釣り)に基づいた造語であるのに対して,pharmingはfarming(農業,農場で栽培する)をもじったものだ(注1)。

注1:「医薬品成分を含んだ遺伝子組み換え植物を栽培すること」「遺伝子組み換えによって医薬品成分を含んだ動植物を作ること」などもpharmingと呼ばれる。こちらは,「栽培する」のfarmと「薬学」のpharm(pharmacy)を組み合わせた造語。

 ただし言葉は新しいものの,ファーミングの内容自体は目新しいものではない。フィッシング“対抗”で無理やり作られた単語に思える。一部のセキュリティ・ベンダーがユーザーをあおるために作った感が強い。とはいえ,今後は国内メディアでも目にする機会があるかもしれないし,ベンダーのセールス・トークにも出てくる可能性も高い。

Phishingは、米国で2003年頃から問題になりだし、金融機関と消費者が被害を受けている。Phishingという言葉はハッカーの世界で使われている隠語であるが、fishing魚を釣ることから転じた造語である。語源をたどると1960年代の電話詐欺Phone Phreakから連想して名づけられたのであろう。

日本でも増加の傾向にあり、一般の消費者(とくにInternet Bankingユーザ)も自己防衛のために正しい知識をもって対処することが必要である。筆者は一年ほど前からcitibankの名を騙ったメールを受け取るようになった。All About Phishing Scamsで説明しているのと同じメールである。日本語の解説記事(phishing―だましのメールに釣られるな)も多くあるので正しい知識を得ておくことが大切である。

アメリカでは2004年にTumbleweed社とFSTC(Financial Services Technology Consotium)が手を結んでAnti-Phishing Working Groupを設立し、Phising防止策に取り組んでいる。また連邦通称委員会もPhishing詐欺に注意する勧告How Not to Get Hooked by a ‘Phishing’ Scamをだしている。

~求められるリスク管理と、ガラス細工の日本経済~

国内の超低金利やペイオフ解禁などの状況下において、個人にとっても
資産の置きどころは今までに増して重要課題となってきた。預金や外債
など選択肢も複数存在している。

株式投資もそのひとつだが、今の日本の株式市場は企業業績に比例せず
もみ合い状態が続く。その背景には、日本経済が抱えた抜本的な矛盾が
横たわっている。

ベンチャー革命2005年4月10日
                           山本尚利
タイトル: 現実化する日本の孤立シナリオ

1.ピーター・シュワルツの恐るべき予言
 筆者の勤務する早稲田大学ビジネススクールにおいて筆者の講義のベースになっ
ているMOT(技術経営)方法論のひとつにシナリオ・アプローチがあります。筆者の所
属したSRI(元スタンフォード大学付属研究所)のフューチャリストであったピータ
ー・シュワルツは、1960年代、戦争の作戦計画手法であるシナリオ・アプローチを
企業戦略に応用した人物です。彼は1991年に"The Art of The Long View:
Planning for the Future in an Uncertain World"(注1)を出版し、90年代初頭に
シナリオ・アプローチによって15年後の2005年の世界を予言しています。彼は2005
年の世界を「新しい帝国」シナリオ、「市場の世界」シナリオ、および「進歩なき変
化」シナリオという3つのシナリオで記述しています。(これらのシナリオは1990年
の第一次湾岸戦争直後に描かれていると思われる。)

東京大学総長の就任に際しての挨拶で小宮山浩さんは、「大学の使命は、言うまでもなく教育と研究にあります」と言い切っておられる。ホームページで公開されているメッセージ(総長あいさつ)を見ると、小宮山さんは21世紀が求める人材像について、「世界の先進大学として、知を産み出し続けてきた東京大学は、(中略)時代の困難に対する戦いの先頭に立つ人材を育みたいと考えている。」として、具体的には、「知識の洪水に流されない『本質を捉える知』、独善に陥らない『他者を感じる力』、そして、『先頭に立つ勇気』を備えた、21世紀が求める人材が育つ場でありたいと決意しております。」 と強い決意を表明されている。

一方、東北大学、岩手県立大学の学長を経験された後、この4月から首都大学東京の学長に就任された西澤潤一さんは、「地元が欲する人物を養成する目的で、地元が設立した。そして今、日本やアジア全体が都市化に狂奔している時期にあたって、人間的で効率的な新しい都市構成を形成させるべき人材の養成と手法の向上に努めるべき」と、その就任挨拶で述べておられ、公立大学の役割と人材育成への視点を明確にされている。

IT Pro : 押し寄せる法規制の波--情報システムに変革迫る

西武鉄道・コクドの例を引くまでもなく、たった一つの不祥事が大企業が存亡の危機に追い込む時代がやってきた。エンロンやワールドコムの粉飾決算・不正経理事件を機に、米国で生まれた「企業改革法(SOX法)」は、日本にも早晩上陸する。今後、IT部門は、同法をはじめとする法規制の順守や不祥事の防止に重責を負う。対策の最前線を報告する。

bz