Forbes 400 Richest in America

Rank Name Net Worth ($mil) Age Residence Source
---------------------------------------------------------------
1 Gates, William Henry 48,000 48 Medina, WA Microsoft
2 Buffett, Warren Edward 41,000 74 Omaha, NE Berkshire Hathaway
3 Allen, Paul Gardner 20,000 51 Seattle, WA Microsoft, investments
4 Walton, Alice L 18,000 55 Fort Worth,TX Wal-Mart
4 Walton, Helen R 18,000 85 Bentonville, AR Wal-Mart
4 Walton, Jim C 18,000 56 Bentonville, AR Wal-Mart
4 Walton, John T 18,000 58 Bentonville, AR Wal-Mart
4 Walton, S Robson 18,000 60 Bentonville, AR Wal-Mart
9 Dell, Michael 14,200 39 Austin, TX Dell
10Ellison, Lawrence J 13,700 60 Silicon Valley, CA Oracle

日本海軍の栄光と破滅の象徴となった戦艦大和

吉田満著「戦艦大和の最期」

敗れて目覚める
それ以外にどうして日本が救われるか
今日目覚めずしていつ救われるか
俺たちはその先導になるのだ
日本の新生にさきがけて散る
まさに本望じゃないか

(1)発言の冒頭での話し方(自分の思考過程を明確に示す)
 ・私の考え方は〜です。そう考えるに至ったのは次の理由からです。
 ・私は、〜であると仮定していました。
 ・私は、〜という理由で、そのような立場を取るようになりました。
 ・私は、〜という結論に達したのですが、その結論に至る過程で考えたことを具体的にお話します。

米国アリゾナ州ツーソンに「ツーソンの怒れる祖母の会」というのがある。イラクに駐留している子供や孫が帰国できるように代わりにイラク行きを志願している人たちの集まりである。この会のメンバーであるベティ・シュローダーさんが、米軍新兵募集所に入ったことで不法侵入罪に問われた。彼女は74歳で、「年齢制限をオーバーしている」ためだった。戦争と家族の死を切実な問題として抱えているのがアメリカ市民である。あまりにも平和で享楽的な日本と日本人をどう考えればいいのだろう。

総務省は2007年3月末に、ブログ利用者が約782万人(アクティブブログ利用者数は約296万人)になるとの予想を発表しました。04年度に約6.8億円のブログ市場が、06年度には約140.6億円に、関連市場も含めると1377億円に達するとのことです。やや打ち上げた花火が大きすぎる気もしますが、ブログサービス、広告、ソフトウエア、出版など、広範囲のマーケットがある程度拡大し、活性化することは間違いないでしょう。
参照記事

実名か匿名かの境界は、アイデンティティがあるかどうか

MovableType、TypePadなどのブログ関連製品を販売するシックス・アパートの創業者であるメナ・トロット、ベン・トロットと、CEOのバラック・バーコビッツが来日し、同社の近況、今後の展望などについて語った。

 最近、米国のブログユーザーの間で大きな話題になったのが、シックス・アパートがブログ作成サービス「LiveJournal」を提供するダンガ・インタラクティブを買収したことだ。これにより、シックス・アパートが提供するMovableType、TypePad、LiveJournalの3サービスのユーザー数は700万人になる。

参照記事

magnolia: Movable Type のインストール

この一年でMovable Typeも進歩しましたね。ココログなどの商用サービスで採用して多くの人が使うようになると貴重な意見・要望が取り入れられ改善のスピードがあがるものですね。
MTを自分で使いこなすのは骨がおれます。ココログの便利さには到底及びません。それが個人の限界であり商用サービスの良さです。インストールが簡単でも「運営」はそう簡単にはいかない。カスタマイズだけでなく、とくに悪意のある愉快犯の攻撃をどう防御するかが難しい。MTはまだまだ改良の余地がある。これまで悩まされ続けている。MT2.0が開発中でやっとベータ版が公開された。これの正式公開を待ってアップグレードする予定です。

圧倒的なスケーラビリティや、既存Webサービスとの統合を可能にする高いフレキシビリティを特徴とした画期的な「SNSエンジン」...との触れ込みでAffelio Version 1.0が、7月4日(月)にリリースされた。

早速会員登録してダウンロード。インストールしたがエラーが発生...。動作環境の制約が多いため、設置したサーバ環境(MySQLやPHPのバージョン・レベルなど)が条件を満たしていないからだと推測している。ほかのソフトに較べると制限が多いようで、その説明も多岐にわたり分かりにくい。読む労力が多いと途中であきらめてしまう。私の根気のなさが好奇心を抑えてしまう(苦笑)

LAMP、Xoops、Phpbbなどのオープンソフトのインストールはほとんど問題なく短時間で完了したことを考えると、Affelioは互換性やインターオペラビリティにまだ改善の余地があるのではないかと思う。もちろん一番の問題は私の未熟さであるが(笑)

四十五年前に作られた「わたしは貝になりたい」という映画である。ご存知の方もあるかと思うが、あらすじを紹介すると、太平洋戦争の激化とともに理髪店を営んでいた主人公も徴兵され戦争へ行く。そして上官の命令で捕虜となった米兵を殺すのである。戦争が終わって平和な生活に戻った時、主人公は「捕虜虐待」の戦犯として逮捕される。巣鴨プリズンでは誰も処刑されることもなかったために講和条約によって釈放されるものと信じていたが、結局、「私は貝になりたい...」という遺書を残して絞首刑にされるのである。

 主人公が米兵を殺したことは事実であるが、当時の日本軍で上官の命令に逆らうことは自分が殺されることを意味したであろう。この映画には強い反戦のメッセージとともに、下っ端の兵士が絞首刑を受けながら、A級戦犯と呼ばれる日本を戦争に導いた人が、戦後、首相や大会社の社長に就いたことへの問題提起もあったと思う。

船乗りによると「大変な美女で、上半身は裸。綺麗な形のムネ。時には子供を抱き、美しい声で歌う」という。正体はジュゴンやマナティーという哺乳類の見間違えと説明されている。日本ではジュゴンの方が親しまれているようだが、アメリカではマナティManateesである。生物学的には同じ系列で親戚関係にあり、イルカも遠い親戚かもしれない。イルカと同じような形の尻尾をもったのがジュゴンで、しゃもじの形をしたのがマナティだそうである。

写真はSCUBA Diving Club 「Manatees」オーナー山崎さんが撮影したもので、わたしは陸から目撃した経験があるだけである。仕事の合間を縫って訪れたフロリダのマナティ保護地域で幸運にも見ることができた。

日本人は、世界の90%以上のひとたちより物質的には恵まれている。しかし、あのルワンダやアフガニスタン、イラクの子供たち、あるいは飢餓大陸にすむ子供たちの透き通った純粋な目を見ておもうのは、ひょっとしたら日本人は自然とともに生きる大切な心を失っているのではないか……ということである。

太古の昔から人間は、日の出とともに働き、日没を迎えてから夜の闇に立ち向かってきた。一日の始まりと終わりを実感しながら毎日を生きてきた。しかし、とくに都市部では一日の境界があいまいで、9 to 5のサラリーマンをのぞくと万人共通の一日の境界はなくなった。


「漆黒の闇」と「時の終わり」に触れることがなくなってしまった。闇夜を知らない子供たちは、「となりのととろ」を空想の世界として関心を示す。時の流れの区切りを知らない大人たちは、去り行く時間に恐れをいだき、駆けるだけの人生に焦燥感を抱く。静かな闇と向き合い、自然の声に耳を傾けることで豊かな感性と想像力を養い、、そして生きることの意味を問うべきではないでしょうか。

闇と向き合う事で養われてきた豊かな想像力が無くなって行くのは寂しいことです。
ときどき”時の終わり”…を見つめてみると良いかもしれません。

世界の先進国で平和な日本に生きる我々は、大変幸せな民族である。世界のいたるところで紛争やテロが発生している現実に目を向ければ、そのことに気づかせられるのではないか。失われた10年、不景気で失業率が5%、リストラの嵐に企業倒産……などといってメディアが騒いだ。しかし、それはバブル経済崩壊前との比較で言っているだけである。貧しく恵まれない世界の国々との比較で考えることも必要であろう。1945年、第二次世界大戦が終結して以後、戦争に巻き込まれていない国は、日本とスイスなど数えるほどしかない。今の日本人には、祖先の記憶がなくなってしまったとしか言いようがないのではないか。わたしも戦争を知らない世代である。身内や親類縁者、友人・知人を戦争で失った経験は、アメリカで体験したこと(911テロ)を除いて、日本ではない。

私をふくめた多くの日本人は、「戦争の現実を知らない」ということと「日本の歴史、とくに明治・大正から終戦にかけての歴史の真実を知らない」……ということに気がつくべきではないか。そのことを教えられたのは、アメリカの友人たちからであった。とくに経営やマーケティングをジョブキャリアとする彼らのほうがよく知っている事実に、わたしは素朴な疑問を抱いた。なぜなのだろう?学校で日本と世界の歴史は学んだはずだ。 

そして、もうひとつの疑問がある。戦後生まれの団塊の世代の多くが、70年安保やベトナム戦争の時代に、なぜ反戦闘争に身を投じたのか?悲惨な戦争の記憶がまったくないのにもかかわらず。わたしはどちらかというと柴田翔の「されど我らが日々」に描かれた諦観や虚無の世界の側であったが、それでも何度か反戦デモの隊列に加わった。当時の若者たちはどうしようもなく迸るエネルギーに満ち溢れていた。そんな燃えるようなエネルギーのはけ口を求めて、ことの是非も分からないままに行動していたのであろうか?

Ruby Falls on Lookout Mountain - Chattanooga, Tennessee
The Chattanooga, Tennessee area is blessed with not one, but two legendary roadside Americana attractions which are Rock City and Ruby Falls. Both of these classic tourist destinations (Rock City opened to the public in 1923, Ruby Falls in 1929) are family owned to this day which is a modern wonder in the age of homogenization in America evident by a coast to coast glut of franchise restaurants and shopping malls. Ruby Falls is located in the limestone layer of the mountain. As the subterranean streams found their way through the crevices, the water dissolved the limestone and released an acid which aided in the formation of the Ruby Falls.


Biltmore Estate in Asheville, North Carolina, America's Largest Home, gardens, winery, four-star inn, romantic getaway, and a four-star inn on 8000acres in the Blue Ridge Mountains.

Open Source Initiative
Open Source Initiative (OSI) is a non-profit corporation dedicated to managing and promoting the Open Source Definition for the good of the community, specifically through the OSI Certified Open Source Software certification
 オープンソース文化を啓蒙する非営利組織。Eric S. Raymond氏らによって創設・運営されている。The Open Source Definition」(オープンソースの定義)と呼ばれる、オープンソースプログラムに求められる配布・ライセンス形態を定義する文書を発行していることで有名。mark and program.

GNU's Not Unix!
1984 年のプロジェクト開始以来、Unixに似た フリーソフトウェアの完全なオペレーティングシステム、GNUシステムを開発。「Linux」と呼ばれるシステムは、より正確には GNU/Linuxシステム と呼ばれるものである。

SourceForge.net
100,000 以上のオープンソース・ソフトウェアと100万人以上の開発者が登録されている。日本版では1500プロジェクト、12,000人が登録されている。

「のれんに腕押し」とは、「どう持ちかけても手応えを感じず、張り合いのな
いこと」だが、この際は、両者共にその思いではないか。

  さきごろ政府税制調査会が公表した個人所得課税に関する論点整理の報告書。今後、4、5年かけて所得税と個人住民税を抜本改革するための具体的方策を示したものだが、その先にあるのが増税、負担増であることは皆が知っている。

  民の憎むもの、増税を行うとなれば、官民四つに組んでの議論となるはずの大問題だが、最初からどうもかみ合っていない。そんな感じがする。

  のれんを「税制」に見立ててみれば、政府税調、納税者それぞれが、のれんの裏の相手を押しまくろうと手を伸ばしてみるものの、そこに相手はいなかった…、とでもいおうか(※)。

▼所得税・住民税は重税か否か?

  初手からかみ合わない最大のポイントは、今、所得税・住民税は重いのかどうかという極めて根源の部分にある。例えば、今回の報告書の柱は、(1)サラリーマンの給与所得控除の見直し(2)退職所得課税の見直し(3)配偶者控除の根本的見直し(4)定率減税の廃止(5)国から地方へ、所得税から個人住民税への税源移譲、などにある。

  定率減税の縮減に税源移譲は、既に方向性も改革の実態も進んでいるが、残りは少なくとも納税者には、「そこまでやるのか」というサプライズである。

  サラリーマンの給与所得にかかる所得税は、給与収入から給与所得控除、社会保険料控除、基礎控除、配偶者控除、扶養控除などを差し引いて、残った所得に税率をかけて税額を算出する。

  という構造で控除額を削れば、即座に増税となることは、容易に分かるはず。仮に夫婦(妻は専業主婦)と子供2人(1人は16歳以上23歳未満)で、年収700万円の場合なら、所得控除だけで190万円、そのほかも社会保険料控除が70万円、配偶者控除38万円、特定扶養控除63万円…など計437万円にも上るから、税額はわずか26万3000円ナリで済むこととなっている。

  政府税調がこれら控除の見直しに入ったのは「行政の財源調達、所得再分配という所得税本来の機能を回復させるため」(大和総研制度調査部の斉藤純氏)ではあるが、要は所得税は下げすぎで、租税負担率は国際的に見ても低すぎると見ているわけだ。

  政府税調の石弘光会長は、その著書の中でしばしば指摘してきた。「バブル崩壊後、長い間、景気対策は公共事業とあわせた減税一辺倒だった」「連年のように採用してきた制度減税は、税収を確保しにくくする『税の空洞化』を招いてきた」と。

  景気対策としての減税の結果、円換算で見た標準世帯の課税最低限は、一時期423万円を超え、その後368万円まで下がったものの、約3割が所得税ゼロの無税層となっている。

▼税収不足の現状と、サラリーマン視点との乖離

  合わせてみれば、一般会計の歳出を税収で賄える比率はわずかに50%しかなく、国民所得に占める租税負担率は先進国中最低水準の21.1%(2004年)である。  歳出の無駄遣いを無視することはもちろんできないものの、税だけを見れば、確かに今の状況は行き詰まっている。

  ところが、これも納税者、とりわけ今回の報告書の対象となっているサラリーマン層の目に映る風景は全く異なっている。例えば、サラリーマンの経費としての給与所得控除は、実際に使うものよりも過大になりすぎているとして、実際の経費を反映する仕組みに変えるというのが、報告書で言う所得税改革の大きな狙い。見なし経費を実態に沿わせるというわけだ。そこには、「サラリーマンの確定申告を増やす狙いもありそう」(斉藤氏)ともいわれる。

  しかし、給与所得控除が拡大してきた裏には、自営業者らの所得捕捉率が、サラリーマンに比べて低く、税額も大幅に小さくなる、いわゆるクロヨン問題があったのも事実。所得捕捉率が高く、従って税負担も重くなるサラリーマン層を慰撫する狙いがあったわけだし、この問題はまだ残っているというのがサラリーマン層の言い分である。

  また言えば、税の負担に年金、保険など社会保障費と、将来つけが回って国民負担となる可能性のある財政赤字を含めた潜在国民負担率は既に米国を超え、2025年には現在を11〜15ポイント上回る56〜60%に達するとも見られている。

▼低金利は、形を変えた増税?

  まだある。長期にわたる超低金利でマクロで見た時の家計部門の金利収益は1996年以来支払い超過を続けて、2003年度には、企業部門よりもマイナス幅が大きくなっていた。超低金利政策の狙いは景気てこ入れにもあるが、銀行などの救済策でもある。

  金融システムの保全を国の役割とすれば、「家計にとってのこのマイナスは形を変えた国民負担、隠れた増税である」(大和総研のエコノミスト、鈴木準氏)とも言える。

  給与所得控除にしても、これで最も恩恵を受けたのはサラリーマンではなく、会社の収益を赤字にし、経営者としての自身に給与を支払う形にしている個人企業だとの指摘もある。企業に利益を残して法人税を支払うより、企業は赤字で非課税とし、法人税より税率が低く、高い給与控除を利用できる所得税でのみ税金を支払うからだ。

  のれんの右と左。それぞれに一理あり、それでいて正対しない国と納税者。税制改革の難しさはここにある。

(※)腕押しの本来の意味は腕相撲とも言われるが、ここでは単純な意味としてよ
く利用される「押す」を使った。

(田村 賢司)

「のれんに腕押し」とは、「どう持ちかけても手応えを感じず、張り合いのな
いこと」だが、この際は、両者共にその思いではないか。

  さきごろ政府税制調査会が公表した個人所得課税に関する論点整理の報告書。今後、4、5年かけて所得税と個人住民税を抜本改革するための具体的方策を示したものだが、その先にあるのが増税、負担増であることは皆が知っている。

  民の憎むもの、増税を行うとなれば、官民四つに組んでの議論となるはずの大問題だが、最初からどうもかみ合っていない。そんな感じがする。

  のれんを「税制」に見立ててみれば、政府税調、納税者それぞれが、のれんの裏の相手を押しまくろうと手を伸ばしてみるものの、そこに相手はいなかった...、とでもいおうか(※)。

▼所得税・住民税は重税か否か?

  初手からかみ合わない最大のポイントは、今、所得税・住民税は重いのかどうかという極めて根源の部分にある。例えば、今回の報告書の柱は、(1)サラリーマンの給与所得控除の見直し(2)退職所得課税の見直し(3)配偶者控除の根本的見直し(4)定率減税の廃止(5)国から地方へ、所得税から個人住民税への税源移譲、などにある。

  定率減税の縮減に税源移譲は、既に方向性も改革の実態も進んでいるが、残りは少なくとも納税者には、「そこまでやるのか」というサプライズである。

  サラリーマンの給与所得にかかる所得税は、給与収入から給与所得控除、社会保険料控除、基礎控除、配偶者控除、扶養控除などを差し引いて、残った所得に税率をかけて税額を算出する。

  という構造で控除額を削れば、即座に増税となることは、容易に分かるはず。仮に夫婦(妻は専業主婦)と子供2人(1人は16歳以上23歳未満)で、年収700万円の場合なら、所得控除だけで190万円、そのほかも社会保険料控除が70万円、配偶者控除38万円、特定扶養控除63万円...など計437万円にも上るから、税額はわずか26万3000円ナリで済むこととなっている。

  政府税調がこれら控除の見直しに入ったのは「行政の財源調達、所得再分配という所得税本来の機能を回復させるため」(大和総研制度調査部の斉藤純氏)ではあるが、要は所得税は下げすぎで、租税負担率は国際的に見ても低すぎると見ているわけだ。

  政府税調の石弘光会長は、その著書の中でしばしば指摘してきた。「バブル崩壊後、長い間、景気対策は公共事業とあわせた減税一辺倒だった」「連年のように採用してきた制度減税は、税収を確保しにくくする『税の空洞化』を招いてきた」と。

  景気対策としての減税の結果、円換算で見た標準世帯の課税最低限は、一時期423万円を超え、その後368万円まで下がったものの、約3割が所得税ゼロの無税層となっている。

▼税収不足の現状と、サラリーマン視点との乖離

  合わせてみれば、一般会計の歳出を税収で賄える比率はわずかに50%しかなく、国民所得に占める租税負担率は先進国中最低水準の21.1%(2004年)である。  歳出の無駄遣いを無視することはもちろんできないものの、税だけを見れば、確かに今の状況は行き詰まっている。

  ところが、これも納税者、とりわけ今回の報告書の対象となっているサラリーマン層の目に映る風景は全く異なっている。例えば、サラリーマンの経費としての給与所得控除は、実際に使うものよりも過大になりすぎているとして、実際の経費を反映する仕組みに変えるというのが、報告書で言う所得税改革の大きな狙い。見なし経費を実態に沿わせるというわけだ。そこには、「サラリーマンの確定申告を増やす狙いもありそう」(斉藤氏)ともいわれる。

  しかし、給与所得控除が拡大してきた裏には、自営業者らの所得捕捉率が、サラリーマンに比べて低く、税額も大幅に小さくなる、いわゆるクロヨン問題があったのも事実。所得捕捉率が高く、従って税負担も重くなるサラリーマン層を慰撫する狙いがあったわけだし、この問題はまだ残っているというのがサラリーマン層の言い分である。

  また言えば、税の負担に年金、保険など社会保障費と、将来つけが回って国民負担となる可能性のある財政赤字を含めた潜在国民負担率は既に米国を超え、2025年には現在を11~15ポイント上回る56~60%に達するとも見られている。

▼低金利は、形を変えた増税?

  まだある。長期にわたる超低金利でマクロで見た時の家計部門の金利収益は1996年以来支払い超過を続けて、2003年度には、企業部門よりもマイナス幅が大きくなっていた。超低金利政策の狙いは景気てこ入れにもあるが、銀行などの救済策でもある。

  金融システムの保全を国の役割とすれば、「家計にとってのこのマイナスは形を変えた国民負担、隠れた増税である」(大和総研のエコノミスト、鈴木準氏)とも言える。

  給与所得控除にしても、これで最も恩恵を受けたのはサラリーマンではなく、会社の収益を赤字にし、経営者としての自身に給与を支払う形にしている個人企業だとの指摘もある。企業に利益を残して法人税を支払うより、企業は赤字で非課税とし、法人税より税率が低く、高い給与控除を利用できる所得税でのみ税金を支払うからだ。

  のれんの右と左。それぞれに一理あり、それでいて正対しない国と納税者。税制改革の難しさはここにある。

(※)腕押しの本来の意味は腕相撲とも言われるが、ここでは単純な意味としてよ
く利用される「押す」を使った。

(田村 賢司)



先月25日から10日間ほどアメリカを旅した。ジョージアとテネシーが中心で、Ruby Fallという洞窟の中の滝やアメリカの個人の家としては最大といわれるBiltmore Houseなどを見学した。いずれも、年間900万人が訪れるという国立公園Great Smoky Mountains National Parkの周辺に位置する。

後半はカリフォルニアの家の庭の手入れと家財道具の整理に追われた。読みたい本を数十冊を手荷物で持って帰った。サンノゼから成田に着いたその足で重い荷物を引きずりながら大阪に来た。サンノゼから15時間以上の長旅で、機内映画を楽しむこともなく眠りに眠った。二度の食事はしっかりと
残らず食べた。うまいまずいの問題ではなく、生きる本能が要求するエネルギー補給である。

部屋から手軽にインターネット接続ができるサービスを提供するホテルに泊まっており、久しぶりにアクセスしている。明日は幹部社員の商談推進研修の講師を一日やって、翌日からは東京で二日間講師である。体力が持つかどうか心配ではあるが…。