May 6, 2009

雌性発生と離婚遺伝子

イギリスの61歳の男性が女性化する減少に悩まされてきた。肌ツヤが良くなり、全身オ毛がなくなり、胸が膨らんで乳まで出るようになった。男らしかった男がどうして女性化するのか?その原因は女性ホルモン、エストロゲンの増加だった。しかし、どうしてエストロゲンが増えたのか?ホルモンの分泌を促す甲状腺に何らかの異常があるのか?それとも・・・。

クマノミ「雌性発生」というコトバがある。Wikipediaでは「ギンブナ」の項に説明があった。一般的にフナといえばギンブナのことらしいが、フナは「無性生殖の一種、雌性発生をする」・・・と書いてあるが、もうひとつ要領を得ない。メスが卵を産むための刺激としてオスの精子が必要だが、受精するわけではなくメスが自分のクローンを生むということらしい。だから、フナはほとんどがメスだというのだ。

熱帯のさんご礁に生息するクマノミのメスは産卵すると死んでしまう。そうするとオスがメスになって産卵し、また死んでいくという性転換の連鎖で子孫を残しているという。不思議な生物がいるものだ。

ヒトのオスも精子が弱ってきており、いずれ精子、つまり男が消滅するのではないかという。精子がなくなると、女はフナのように無性生殖で雌性発生というクローンを作るようになるのだろうか?あるいはクマノミのように男がメスに性転換して子供を生むようになるのだろうか?荒唐無稽のようだが、むかしの映画でシュワちゃん扮する教授(男)が妊娠して子供を生み、育児にめざめる話があったなあ。

離婚遺伝子

Vasopressin

ヴァソプレッシン(Vasopressin)というホルモンが愛と絆の謎を解くカギ・・・

このホルモンの受容体が多いほどパートナーと強い絆で結ばれることが、ハリネズミの研究から分かってきた。

また、第12番染色体の遺伝子334というタイプを持っている男性は、持っていない男性に比べて2倍の確率で離婚の危機に直面しているということも分かってきたという。

 

November 12, 2006

アイスランドのオーロラ

アイスランドは、オーロラが最も頻繁に現れるいわゆるオーロラ帯の中心に位置し、このため、空が晴れて暗くなりさえすれば毎晩のようにオーロラを見ることができる。オーロラが出現するのは秋〜春 (9月〜4月) の期間。大抵の場合、帯状やカーテン状の緑や赤の色かかった光線が怪しく空を輝かす (時には別なコロナ形状のオーロラも見られる) 。

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October 3, 2006

世界の台風発生地図 Global Tropical Cyclone

英語版Wikipediaで、10月3日の「今日の写真」に選ばれた。1985年から2005年に発生した熱帯性低気圧の分布である。こうして地球規模で眺めると、台風が多く発生する地域が一目瞭然である。

August 30, 2006

10 Things That Will Change The Way We Live

Forbes Lifestyle Feature
Breckinridge Ely 02.17.06, 12:30 AM ET
10 Things That Will Change The Way We Live
Fuel Cells

In fuel cells, the energy of a reaction between a fuel, such as liquid hydrogen, and an oxidant, such as liquid oxygen, is converted into electrical energy. Fuel cells will change the global economy, and not just because they will be as big a development in motoring as the internal-combustion engine was. They will also be used as cell-phone batteries and power generators, among other things. And they will eliminate the problem of what to do with used batteries: Theoretically, fuel cells are renewable forever.

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June 16, 2006

フェルマーの最終定理

先日、講師を務めたある研修で、ピロソポス(知恵を愛する人)の話をした。古代ギリシャの数学者、哲学者えだるピュタゴラスが作った言葉である。知的業務に携わる人の基本的資質のひとつである。知恵を愛し、知的好奇心をもつことが新しい真理の発見や問題の認識、目標の設定への第一歩であろう。そして、問題解決の専門家は「たえまなく湧きあがる想像力とじっくり考えるしぶとさ」(ハワード・イーヴス)をそなえていなければならない。その究極のエキスパートが数学者である。

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March 4, 2006

20世紀でもっとも有名な暗号機

20世紀でもっとも有名な暗号機が「エニグマEnigma」である。簡単な機会で複雑な暗号を作ることができ、第二次世界大戦でドイツ軍が無線通信に使用。大戦初期の電撃作戦に貢献した。ドイツ軍はエニグマに絶大な自信を持っていたため、これが連合軍に解読されるとは思っていなかった。

しかし、イギリス軍はこの解読に全力を挙げ、Alan Turingたちがその解読に成功した。その結果、連合軍は戦いを有利に展開することができ、ノルマンディ上陸作戦を成功に導いたといわれる。また歴史家によれば、この暗号解読の結果、戦争を2年間早く終結させることができ多くの人命を救ったともいう。

この解読はイギリスのBletchley Parkで大掛かりな解読チームによってなされた。それを記念した博物館がロンドンの北西50マイルにある。左の写真は同館所蔵のEnigma Machineである。このほかに歴史上有名な暗号機としてThe Bombe, Lorenz, Colossusがあり、同館に展示されている。

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August 16, 2005

太陽を食べる男ーNASAが研究

NASA To Study Man Who Survives On Liquids And Sunlight

太陽と水を食べて生きる男 Hira Ratan Manek (65)

NASAが太陽を宇宙食に利用する研究をはじめる契機となった人で、411日間の断食に成功している。こうしたことを彼の名前に因んで「HRM現象」というそうである。

太陽を見つめ太陽を浴びる健康法が彼のサイトで紹介されている。

太陽と水だけで生きる科学者

Ananova - Scientist 'lives on sunlight'

 ドイツの癌研究者Dr Michael Wernerは太陽からエネルギーを取っているという。フルーツジュースが少し入った水を飲むだけで、それ以外は何も食べずに、この4年間を生きてきたといっている。 彼が自分の体験を書いた本の中で、「もともと体重を抑えるためにはじめた実験であった。どうして太陽と水だけで生きていられるのかを科学的に説明できない。」といっている。

 同じような話をTV番組で聞いたことがある。アメリカのある高校生は物心ついたときから「ジャムサンドウイッチ」しか食べないで生きてきた…。そして、これよりもっと驚きべき話として紹介していたのが、旧ソ連(ウクライナかウズベキスタンと思うが)の60過ぎの女性が、水も飲まずに太陽を浴びるだけで10年も生きてきたという。彼女は10年前に最愛の息子を交通事故で失いその数ヶ月に夫も亡くした。相次ぐ不幸に絶望し何も食べず何も飲まずに床に伏せる毎日が続いた。そのまま死んでしまいたいと思ったが死に切れず、何ヶ月もの断食のあとも体力を維持していることに気づいたという。

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February 17, 2005

The Nobel Peace Prize 2004 awarded to Wangari Maathai

The Norwegian poet Halldis Moren Vesaas has put it so beautifully in her poem "The woman is planting":

The woman is planting a tree in the world.
On her knees, like someone in prayer,
Among the remains of the many trees
That the storm has broken down.
She must try again, perhaps one at last
Will be left to grow in peace.

And this is how Moren Vesaas ends the poem:

She sees the hands outspread on the earth
As if trying to impose her calm
On its threatening tremors. Oh earth, be still,
Be still, so my tree can grow.

December 26, 2004

38億年前の生命の痕跡

国土の80%以上が氷に覆われているグリーンランドのイスア地方……イスアとは、「大地が果てて氷に変わる場所」という意味である。地球の中で最も古い岩石地帯として知られている。ここにある、38億年前というきわめて古い岩石から、太古の生命の痕跡が見つかった。発見者は、デンマーク地質博物館のミニック・ロージング博士である。

畳半分ほどの小さな岩…これこそが現在見つかっている最も古い生命の痕跡である。幅30cmほどの黒い部分…ここに世界の研究者たちの熱い視線が注がれている。しかし、どんなに目を凝らしても生物の化石が見えるわけではない。



その生命は顕微鏡サイズであった。倍率を上げると黒い粒が無数に見えてくる。これは炭素の粒で、分析の結果38億年前の生物の体を作っていた材料らしいと分かった。体長は1ミリの百分の一以下、現在のバクテリアに似た微生物だったとロージング博士は推定している。


38億年前、そこは水深数百メートルの静かな海の底だったと考えられている。水中を漂うようにしてその生物は暮らしていた。海中の炭素を含む栄養分を取り込み体を作っていたと考えられている。


Past Global Changes

PAGES - Past Global Changes

PAGES (Past Global Changes) supports research aimed at understanding the Earth’s past environment in order to make predictions for the future. We encourage international and interdisciplinary collaborations and seek to involve scientists from developing countries in the worldwide paleo-community. PAGES' scope of interest includes the physical climate system, biogeochemical cycles, ecosystem processes, biodiversity, and human dimensions, on different time scales窶捻leistocene, Holocene, last millennium and the recent past.

PAGES, founded in 1991, is a core project of the International Geosphere-Biosphere Programme (IGBP) and is funded by the U.S. and Swiss National Science Foundations, and the National Oceanic and Atmospheric Administration (NOAA). It is overseen by a Scientific Steering Committee comprised of members chosen to represent the major techniques and disciplines, while at the same time providing regional geographic representation.

スーパープルームが地球を変える

スーパープルームが地球を変える −地球変動原理の解明に向けて−
平成7年度より科学技術振興調整費総合研究において地球変動原理の解明を目的として「全地球ダイナミクス:中心核に至る地球システムの変動原理の解明に関する国際共同研究」を実施してきました。本研究では、地震観測及びその解析、地質調査及び岩石学的研究、シミュレーションを行い、億年単位で地球が変動する原理をマントル全体及びその下の核まで考慮して総合的に解明してきました。

「プルームテクトニクス理論」は本研究の代表者である東工大理学部丸山茂徳教授が平成6年に提唱した理論で、「プレートテクトニクス理論」では説明ができなかったプレート運動など地球表層で起こる地学現象の原動力を説明するものです。本研究の成果により、初めて、「プルームテクトニクス理論」が検証・確立されました。平成11年度から教科書に本理論が掲載されるなど、一般的にも広く認知されつつあります。
文部科学省 −第217号− 平成13年3月26日

古環境(用語解説)

高等学校理科総合>地球内部の変動