November 17, 2008

デジタル原住民

※SNS投稿記事(11-10 22:46)を転載します。

研修でも話をしてきた「デジタル原住民 Digital Natives」を取り上げたNHKスペシャルが、いま放送されている。アメリカでは2006年に社会現象として議会でも取り上げられた。もちろんビジネス界でも大きな注目を集めていたものだ。世界のトップ企業500社から参加した経営幹部たちがラスベガスで会議を開いたことも記憶に新しい。

日本でも、デジタルネイティブを取り上げた特集がテレビで放送されるくらいに世の中が変わってきたということだ。二年前に、某業界団体のマーケティング委員会で話したときに、皆さんはどこまで変化を認識され、ビジネスに活用されてきたのでしょうか? 某社長は、「デジタル移民になりなさい、ということですね」と私に確認された。そのとおりである。

50代以上の世代は活字文化に育ち、生まれたときからテレビがあった世代とは文化が違う。いまは、少年時代からインターネットがあった時代に育った人が増えてきている。そういう若者をデジタル原住民という。その先頭集団が日本でも76世代といわれ、新しいビジネスを生み出してきた。

40代以上の人は、デジタル原住民ではないが若い世代のエネルギーなしにビジネスはできないのだから、優秀な人材を確保し育てる上においても、デジタル原住民の文化を知らなければ、時代に取り残されますよ。原住民にはなれないのですから、デジタル移民にならない限り、これからの、いや今のビジネスのありようは分かりません・・・というのが私のメッセージである。

三日後の研修でも、改めてリーダを目指す人たちにメッセージを発信したいと考えている。物事の見方、考え方がしっかりしていないと、手法だけに捉われることになり、進むべき方向を見失う危険があるということだ。

「アメリカは違う」といっている人は、聞く耳と学ぶ心を持っていないということに気づいて欲しい。いまテレビを見ながら書いているが、アフリカのウガンダでも少年がSNSを使った活動をしている・・・ということを紹介している。一日に何十回もSNSで情報を発信し、メールやチャットもして世界の友だちと話し合っている・・・ということだ。

こういうことは聞いたり読んだりするだけでは分かりません。自らが行動しないと、いま世界で何が起きているかが分からない。それが分からないと、日本でのビジネスも仕事も分からないという時代である。英語が分からなくても、情報は日本語で入手できる。ほぼ即日で諸外国の情報が日本語に翻訳されている。そういう作業なしには、日本のメディアも生き残れないということである。

〔追記〕 11-16 14:27

NHKスペシャル「デジタルネイティブ」の再放送があったので録画しました。デジタル原住民たちにとっては、現実と仮想の世界はひとつの世界です。それだけでなく仮想の世界で、会ったこともない世界の大人たちを使ってビジネスをする中学生も存在します。13歳のCEO(最高経営責任者)が起業して三ヶ月で1000万円を売り上げているという話などが紹介されています。

クリントン下大統領たちが参加する国連主催の国際会議に、世界の若者たち2000人が招待されてSNSでの活動を発表した、元ソニーCEOの出井さんたち世界の経営者たちが参加する起業家会議で、ビジネスモデルを説明し出資を求める発言があったことなどは記憶に新しいことです。 ,p> 現実の世界でしか生活していない人やビジネスの経験のない人は想像もできない、仮想世界での人生、ビジネスが拡大していることを認識させてくれることでしょう。私が話してもみんなは信じない(笑)

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October 9, 2007

写真整理ソフト (1) PSP95

写真(画像)の編集・整理用のソフト、それも無料で使えるものがたくさんある。わたしはこれまで十数種類のソフトを使ったが、年を経るごとにいいものがリリースされてきた。プリンタやスキャナー、そしてデジカメを買うとかならず編集・印刷用のソフトがついている。わたしもNikon, Sony, Casio, Canon, Epsonのソフトを使った。もちろんパソコンにもたくさんの付属ソフトがあるし、Vectorや杜の窓を覗けば、フリーウェアがいっぱいある。また、グーグル博士に聞けば、たくさん(200万件!)教えてくれる。

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January 24, 2007

個人がインターネットTV放送を開始

インタラクティブTVというバズワードがもてはやされたのは1990年代の初めであったと記憶する。ケーブルテレビや衛星放送のような一方通行の放送が、視聴者が見たい番組を選択するだけでなくオンデマンドで特定の番組を見たいときに見れるようなテレビ放送になっていくことを予感させるものであった。しかし、日本ではインターネットもウェブもないときであり、当時の放送・通信インフラやテクノロジーでは技術的にも経済的にも所詮無理な話であった。

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November 26, 2006

小さな箱から抜け出よう

 好奇心でGroupsを試用しています。昔、Usenetで多くの人たちから助けてもらったことを思い出しています。現実の世界で知己を得た人に教えてもらうことは当然ですが、まったく見知らぬ人にemailで質問し、教えてもらえることを知った感激は20年経ったいまも忘れられません。それ以降、プロジェクト管理から経営のあれこれの情報を得たり、質問したり、仕事の指示をしたり、個人的な悩みの相談に乗ったり、ときにはオンラインチャットで意見交換をしたり・・・その効用は絶大であった。日常会話に使うスラング交じりの英語の意味をチャットで教えてもらうこともよくあった。知らずにゲイコミュニティに紛れ込んで誘われたこともあり、今となってはなつかしい思い出です。

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November 12, 2006

弱い絆の強み

 スタンフォード大学社会学部教授のマーク・グラノヴェッターが1972年に発表した「The Strength of Weak Ties」という論文がある。後世の社会学に大きな影響を与えた論文である。

 この論文の主張は、「社会的絆によって形成される社会ネットワークにおいては、古くからの友人といった、自分にとって強い絆で結ばれている人物よりも、ちょっとした知り合いのような弱い絆で結ばれた人物のほうが、自分に与える影響が大きい。」ということである。

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November 11, 2006

日本のIRC事情

 日本のIRC事情を調べた。Googleやはてなで調べただけであるが、英語圏に比べるとほとんど普及していないと思った。日本のIRCサーバとりまとめの役割をしていた京大IRCサイトもなくなっていたし、検索に引っかかるサイトや記事も少ない。

 はてな記事で紹介されていた日本のIRCネット6サイトを覗いたが、「閑散としている」という印象であった。その中ではIRC@2chが、JavaベースのUIを備えているためか参加者が多かった。多いといっても訪問者数は、チャネル合計でせいぜい2千人で、英語圏からみれば1チャネル相当である。

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October 11, 2006

SNSサイトとGoogle Maps API

連休中に設置したSNSエンジンから学ぶことが多い。そのひとつがGoogle MapsのAPIである。SNS内でコミュニティを作ることができ、その中で会員だけが見れる掲示板やイベント案内もできる。イベント案内で、11月の同窓会の案内を書いた。そのときに、会場の地図も掲載できる。Google MapsのAPIを使っている。早速、このサイトにも地図を掲載してみた。もっとも地図だけ掲載するなら先日紹介したWidgetでもいい。

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October 7, 2006

SNSエンジンの開発と普及

 日本でもSNSの利用が急増している。これを支える日本発のソフトの開発と普及を望む。昨年夏頃にAffelioが発表され、早速入手してインストールを試みたがうまくいかずにあきらめた。そして、バージョン2がでたので再度試したが不調に終わった。どうもオープンソース開発と事業化の二束のわらじを履いてつまづいたのではないかと心配している。

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September 13, 2006

大前研一さんがSNSを開設

昨日、企業人向けのSNS「Agoria」をオープンしたとのニュースが流れた。ビジネスブレ−クスルーの受講生や同窓生を対象としたSNSだそうだ。昨年末に東証マザーズに上場し、資金を調達したのは、SNサイト開発のためだったのだろうか?それともBBT大学院の運営や拡充のためだったのだろうか?どんなSNSエンジンを使っているのか関心がある。

同じ日に、ソフト変革の波が日本にも押し寄せてくることをテーマに講演を行い、大きな社会的影響もあるSNSについても紹介した。消費者社会の変化が遠からずビジネスのあり方に影響を与え、とくに日本のソフト業界に変革を迫るものになるとの警告を発した。その根底にあるのは、オープンソースの流れだというのがわたしの考えだが、その話をする時間的余裕がなく、兆候を話すだけに終わってしまったのが残念である。

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September 11, 2006

Social Media Optimization (SMO)

米国で、SMO(Social Media Optimization)という言葉が話題になっている。Ogilvy Public Relations副社長のRohit Bhargavaが、5 Rules of Social Media Optimization (SMO)という記事(8月10日)の中で使った。Googleで検索すると834万件ヒットした。日本でいち早く紹介されたのは多分「メディアパブ」のブログ(9月4日)ではないだろうか?この記事では、27万4千件ヒットしたと書いてあるから、恐ろしいほどのスピードで情報が伝播している。

August 21, 2006

LiveJournal

LJは若者を中心とした友達たちの交換日記のような形でスタートした。一般のブログでは、投稿記事はすべて公開が原則となっているが、LJでは友達グループをつくりグループ内で情報交換できるという特徴がある。いわゆるSNS機能が備わっている。

思いついたことや読み聞きしたこと、Webで気づいた役立ちそうな情報などをとりあえず文章にし、Web記事であればあとで参照できるようにリンクを張っておく。まとまった時間が取れるときに、内容を吟味し、補強・推敲していくというのが効率的である。

ブログツールは、こうした作業に向いているとは思えない。なんでもいいから思いついたことを日記風にどんどん書いて公開するのには便利なツールではある。まとまった文章、それも写真などのイメージを含み、参考資料も例示していくような文書を作成するためのツールはブログとは別物である。

先の記事で、LiveJournalを多用していると書いたが、実際はLJそのものではなく、そのクライアント・プラグインであるSemagicというソフトを多用している。その機能や便利さの内容については別の機会に紹介するが、わたしは大変気に入っている。NotePadでHTML文書を作成したり修正したりすることも多いが、ドラフト記事の投稿はSemagicを使っている。文書作成のためにWordやExcelを使うことがなくなった。

Semagicは情報収集とその整理、文書作成・推敲の知的プロセスを支援してくれる。このツールはクライアントサイドで使うが、「あちらの世界」で利用できるものになっていくだろう。WritelyやiRowなど、すでにその奔りとなるツールが話題になっている。それらは単独でコアの目的だけに使うと便利である。しかし、つくった文書を複数人でレビューしたり、公開したり、カテゴライズ(Web2.0的にはタグ化)したりするといった、いわばAPIsのユビキタス化が実現するまでは実用には耐えないと思う。iRowなどはレスポンスの改善が先決である。

August 6, 2006

Evolution of Dance

The best of the best dance!!!最高に楽しいビデオです。YouTubeで一番多く見られているビデオ。4ヶ月前にアップロードされてから、なんと3000万回!第二位はPokemon Theme Music Video(8ヶ月前)で1488万回見られている。
※動画を見るためには Flash Player が必要です。

August 5, 2006

攻撃対象になるSNS社会

SNSは、仮想世界における伝統的なコミュニティよりも安全である、と過信するのは危険である。友達の招待がないとSNSに参加できない。知り合いの知り合いが参加するので安全だ、とはいえない。

人口100人の村社会が互いに信頼し、自分の村は自分たちで守る。そのためには、明文化されていようが暗黙の了解であろうが、なんらかの「掟」が自然発生する。日本のかつての村社会で、その掟を破って村民100人の安全を脅かすようなことをすれば「村八分」になり、もうその村では生きられなくなる。そんな掟や法律、規範といったものがあって始めて村の安全と安心が保たれる。

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August 2, 2006

企業内ブログの是非

ブログの制作をはじめてから2年が過ぎた。もともと情報発信と知識共有のツールとして日々の経営に使うべきと考えて、最新の技術やソフト、利用動向を調べはじめたのが契機である。そのことはこのブログの初期の記事に書いた。ある企業での導入を薦めたが、保守的な経営幹部たちのマインドが異なり遅々として進まない。若手の社員たちは新しい変化に機敏に反応するが、全社的に活用するには経営幹部のリーダーシップが必要である。

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July 12, 2006

YouOS

Take a look at YouOS

MIT, Stanford, Caltechの学生4人が昨年末からオープンソース形式で開発を始めた。言語はPython, php, Javascript, Pascalなどを使い分けているようだが、開発の仲間とのコミュニケーションにWordPressを使ったブログ、開発ドキュメント作成はTrac社のwikiを活用し、フォーラムにはphpbbsを使って、YouOSだけでなくこの上で動くアプリケーションまで同時進行で開発を進めている。4人のリーダーは現在サンフランシスコとシリコンバレーに住んでいるがどこに住んでいようが問題外であろう。開発資源は、人間が住む現実のこちらではない、あちらの世界にある。それは瞬く間に地球規模になってしまう。開発開始半年で試用版(彼らの定義ではイプシロン0.11版)がリリースされている。アプリケーションも150がテストされているとの話(これもあちらの世界で聞いたこと)

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June 25, 2006

News Anchors Gone Wild !

News Anchors Gone WildCheck this video. Very funny!
This news anchor beats the hell out of a drunk idiot heckler. The camera guy gets half the story and a security camera catches the rest.

June 18, 2006

写真共有サービス

一昨年、写真を無料でシェアする独立系サービスが一般化した。写真をWebに保存するサービスはMSNやYahooなど大手ポータル系で10年前からあるが使い勝手が悪いため、ちょっと試してはすぐやめてしまうことが多かった。私の場合、使い勝手が良くて気に入ったサービスはflickr(昨年にYahooが買収した)が最初であった。それ以来これを利用している。

このブログの右欄の下のほうにあるSister Weblogの「写真集」および「Photo Blog」がflickrで作成した写真集とスライドである。写真をflickrにアップロード(専用のクライアントソフトを利用)すれば自動的にスライド(flash)を作って表示してくれる。手軽で簡単に使えるのと、flashスライドがきれいなのが人気の秘密であろう。また写真にタグをつけておくと後で同じタグの写真の一覧表示やスライド表示ができるのがいい。

従来から写真は、サムネール一覧とスライド表示の両方のHTMLファイルを作成して自分のブログサイトに保存している。その作成で重宝しているのが「縮小専用」と「すなねぃる!!」というフリーソフトである。しかしディジタルカメラで撮った写真が多量になり、手作りで一覧とスライドのHTMLを作るのが面倒になってきた。

それで、今年はじめくらいからはカストマイズしたphpスクリプトを使用している。これを使うとHTMLを作成する必要がない。jpgファイルを格納しているフォルダーにphpスクリプトとHTMLテンプレートの二つのファイルを保存し、phpを呼び出すだけでよい。ただしサーバにPHPが設置されている必要がある。したがってクライアント(自分のPC)でHTMLを呼び出して表示結果を確認することができないのが難点である。

もちろん、Windows配下にApacheサーバ、MySQL、そしてPHPをインストーールして、ローカルホスト配下で呼び出せば結果を確認できる。昨年まではこれらをインストールして確認をしていたが、そのコンセプトや使い方がわかったので、PHPスクリプトを作ったらリモートサーバにアップロードしてブラウザーで直接確認するようにしている。

flickrやphpスクロプトで作ったスライドはシンプルでそれなりの良さがあり気に入っている。一方、写真ごとにもっと変化をもたせたい、たとえば最初に表示する部分と最後に表示する部分を指定して動画のように見せたいときは、PhotoStory3を使うと良い。このブログのHOMEに表示しているYellowstoneがその一例である。大きさ320x240の写真15枚から作ったもので、523KBに圧縮されているがけっこうきれいな動画(らしきもの)になっている。

May 23, 2006

Slide.com

   ∇Top Stories ∇The Superficial ∇My Photos


左下のボタンをクリックして、スライドを一時停止したり、スクロール速度を変えたりすることができます。マウスを重ねると説明が表示され、クリックすると本文ページが開きます。

July 23, 2005

最新のSNSエンジン

圧倒的なスケーラビリティや、既存Webサービスとの統合を可能にする高いフレキシビリティを特徴とした画期的な「SNSエンジン」...との触れ込みでAffelio Version 1.0が、7月4日(月)にリリースされた。

早速会員登録してダウンロード。インストールしたがエラーが発生...。動作環境の制約が多いため、設置したサーバ環境(MySQLやPHPのバージョン・レベルなど)が条件を満たしていないからだと推測している。ほかのソフトに較べると制限が多いようで、その説明も多岐にわたり分かりにくい。読む労力が多いと途中であきらめてしまう。私の根気のなさが好奇心を抑えてしまう(苦笑)

LAMP、Xoops、Phpbbなどのオープンソフトのインストールはほとんど問題なく短時間で完了したことを考えると、Affelioは互換性やインターオペラビリティにまだ改善の余地があるのではないかと思う。もちろん一番の問題は私の未熟さであるが(笑)