May 31, 2009

歌姫Susan Boyle準優勝

SusanBoyle.jpg先月に一躍世界の注目を集めるようになった48歳の歌姫・・・

アメリカTV界の女王Oprah Winfreyのショーに招かれたり、女優Demi Moorがツイッターで呟いたり、YouTubeではたった一ヶ月余で累積再生回数で歴代5位にランクされるなど大きな話題になってきた。

日本時間31日未明に、Britain's Got Talent Finalの結果が発表されたばかりだが、いまニュースを見るとトップニュースになっており、Twitterでも第一位にランクされている。

優勝したのはDiversityというグループだが、ニュースで話題になっているのはSusan Boyleだ。彼女は残念だったが、優勝者は10万ポンド(1500万円)の賞金を手にし、エリザベス女王に謁見する栄誉を手にした。

世界中の人たちの呟きを聞こうとしたら、Over capacity 大混雑でつながらなくなってしまった。

May 8, 2009

Susan Boyle 話題の歌姫

Susan Boyleウォールストリートジャーナルでもその人気振りをレポートした、ファンサイトもいくつか開設された。最初に開設されたのがMagnify.net社がホストの http://www.susan-boyle.com/ である。三日後には46万アクセスの人気サイトになった。

Britains Got Talent 2009が放映されたその日に録画ビデオがYouTubeに投稿されたが、一週間で1000万回、三週間後には5000万回を超えるアクセスがあった。歌はレ・ミゼラブルから I dreamed a dream で、まさに夢に見たことが現実になった。

http://www.youtube.com/watch?v=9...

あのポールポッツを超えんばかりの人気だ。二年前に投稿されたポールの動画再生回数が5000万回だから、YouTubeが普及した違いはあるが、いかにSusan Boyleに人気が沸騰しているかが分かる。

スコットランドの片田舎に住む、普通の47歳のおばさん(おそらくケルト系)だが、その歌声は国境を越えて人々の胸に響く。47歳にして、過去に結婚したこともキスさえしたこともないというSusanだが、その飾らない人柄が行為を持って迎えられていることは間違いない。もちろん、その歌声の美しさに誰もが感動する。

Susan Boyle - Cry Me A River の歌もすばらしい。これは投稿者によれば、1999年にレコーディングされたというが真偽の判断はつかない。

May 6, 2009

雌性発生と離婚遺伝子

イギリスの61歳の男性が女性化する減少に悩まされてきた。肌ツヤが良くなり、全身オ毛がなくなり、胸が膨らんで乳まで出るようになった。男らしかった男がどうして女性化するのか?その原因は女性ホルモン、エストロゲンの増加だった。しかし、どうしてエストロゲンが増えたのか?ホルモンの分泌を促す甲状腺に何らかの異常があるのか?それとも・・・。

クマノミ「雌性発生」というコトバがある。Wikipediaでは「ギンブナ」の項に説明があった。一般的にフナといえばギンブナのことらしいが、フナは「無性生殖の一種、雌性発生をする」・・・と書いてあるが、もうひとつ要領を得ない。メスが卵を産むための刺激としてオスの精子が必要だが、受精するわけではなくメスが自分のクローンを生むということらしい。だから、フナはほとんどがメスだというのだ。

熱帯のさんご礁に生息するクマノミのメスは産卵すると死んでしまう。そうするとオスがメスになって産卵し、また死んでいくという性転換の連鎖で子孫を残しているという。不思議な生物がいるものだ。

ヒトのオスも精子が弱ってきており、いずれ精子、つまり男が消滅するのではないかという。精子がなくなると、女はフナのように無性生殖で雌性発生というクローンを作るようになるのだろうか?あるいはクマノミのように男がメスに性転換して子供を生むようになるのだろうか?荒唐無稽のようだが、むかしの映画でシュワちゃん扮する教授(男)が妊娠して子供を生み、育児にめざめる話があったなあ。

離婚遺伝子

Vasopressin

ヴァソプレッシン(Vasopressin)というホルモンが愛と絆の謎を解くカギ・・・

このホルモンの受容体が多いほどパートナーと強い絆で結ばれることが、ハリネズミの研究から分かってきた。

また、第12番染色体の遺伝子334というタイプを持っている男性は、持っていない男性に比べて2倍の確率で離婚の危機に直面しているということも分かってきたという。

 

April 30, 2009

感染予防策

携帯からネット情報を見た限りでは、日本のメディアも騒いでいる。新型ウィルスとしては弱毒型だというのが救いで、かつて世界中で4000万人が死亡したとされるスペイン風邪のような事態は避けられる可能性があるという。

しかし患者が大量に発生しパンデミックになると、世界的に社会・経済の機能が麻痺してしまい、過剰反応でパニックになる脅威があることに変わりはない。

自分が感染しないように注意を怠らないことが肝要だが、感染の疑いがあったとき第三者に感染させないようにすることも人間としての義務である。ネットでのウィルス感染と同じで、自分が加害者であることもある。

新型インフルエンザ対応策をしっかりと頭に入れて日常生活の中で実践すべきである。日ごろ忙しいといっている人ほど、非日常的な情報に疎く、反応が鈍くなるのでとくに注意すべきであろう。以下は政府のガイドラインである。

  • 信憑性のない情報やうわさに惑わされず、正確な情報を収集する。地元の状況について自治体から情報を集める。
  • 症状がある人はマスクをする。帰宅後や、不特定多数が触る物に触った後はかならず手を洗う。
  • 感染者、非感染者は互いになるべく近づかない。目安は2メートル。
  • 流行している地域に行かない。不要不急の外出は控える。外出時は公共交通機関の利用を避ける。
  • 症状がでてもあわてて病院にいかず、地元保健所の相談センタに電話し、その指示に従う。

感染爆発のリスク

090430b.jpg世界保健機構WHOは警戒レベルを、爆発手前のフェーズ5に上げた。アメリカで幼児が死亡したニュースが流れて一日後だ。世界が警戒すべき緊急度合いが高くなった。

今日娘が仕事でアメリカに出かけた。各地を転々とする2週間の出張の可否について相談を受けた。昨日朝の時点ではフェーズ4だった。

「大丈夫だろう。神経質になる必要はない。」と答えた。確率的には10年以内に癌や交通事故で死亡するより危険が少ないと思ったからだ。

私が各地を飛び回る当事者だったら迷いもなく出かける。危険を感知しリスクを判断できると思うからだ。

娘もそれくらいの判断ができると信じる。飛沫・接触により感染するということを理解し対応策を取る。人混みの中に出かけない。感染防止マスクをする。情報を迅速かつ正確に把握し、爆発が起きたときは三ヶ月籠城する。そのための準備をしておく...。

先を見て準備と対策をして、的確な情報把握と行動を取れば、危険を回避できる確率は高くなる。ビジネスと同じことだ。

そんな能書きを垂れたが、親の心情としては「出張中止」を勧めたい。娘の勤務先は「社員の判断」に任せているとのこと。責任逃れの予防線を張っている。

警 戒レベルがフェーズ5だという情報が一日早かったなら、「中止したほうが良い」と言っただろう。後悔が残る。一番心配しているのは母親だ。昨夜も、日本で の情報は遅いのでCNNや現地のニュースをネットで調べていた。フェーズ5になったことを今朝に知ったが、娘は空港へ向かった。2週間以内にパンデミック にならないことを祈る。

February 7, 2009

ビンの中の命

Life in a Jar

09012902.jpg米国カンザスシティの4人の女子高校生が、埋もれていた歴史を掘り起こした感動の物語 。彼女たちが明らかにした歴史の真実は、「ビンの中の命」という歴史演劇としていまも 演じつづけられている。

 この歴史の主人公は、ホロコーストから2500人の子どもたちを救ったイレーナさんである。処刑される運命のユダヤ人の親たちから預かった子どもの名前を変え、いずれ戦争が終わったときのために、本名と親の名前を書いたリストをビンに入れ、りんごの木の下 に埋めた。ビンの中の命のリストだった。

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February 2, 2009

アメリカ発世界自動車危機

09020201.jpg過去80年間、世界一の座に君臨してきたGM帝国が崩壊の危機に立っている。売上げ16兆円、2007年販売台数は930万台を突破していた。その好調な 販売を支えたのは、SUVという多目的スポーツ車だ。一台800万円もするSUVを、ウォール街と手を組んで自動車ローン商品を作り、本来高価な車に手が 届かない人に売りつけていた。昨年9月バブルが消え、GMは経営破たん寸前に追い込まれた。

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バスク人の誇り

Basque Flag
スペイン北部〜フランス南西部のピレネー山脈にまたがる土地をバスク地方という。この地に中世以前から住みついた人で、バスク語を話す人々をバスク人とい う。スペイン王国の自治州バスク Basque Country の人口は212万人。フランス側の住民は260万人。南米に住むバスク人は約800万人で、中でもアルゼンチンが最も多く300万人いる。

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世界遺産 ビスカヤ橋

〜NHK探検ロマン「ビスカヤ橋」から〜

Bizcaya

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January 21, 2009

オバマ大統領 就任演説

President Obama's Inaugural Address



My fellow citizens:

I stand here today humbled by the task before us, grateful for the trust you have bestowed, mindful of the sacrifices borne by our ancestors. I thank President Bush for his service to our nation, as well as the generosity and cooperation he has shown throughout this transition.

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January 19, 2009

教育大国フィンランド

  • GDPに閉める教育支出の比率 5.8% 日本は3.5%
  • 大学まで学費無料 補助 月500EU(6万円)+学生ローン
  • 自分で考えて表現する能力を小学校から身に付ける
  • 平等教育 塾なし、テストなし、競争なし、休憩時間に助け合って宿題をする
  • 社会に出てから学ぶ力ー思考力・学習力ーを教育
  • 成人の45%が働きながら職業関連の教育を受けている
  • 「社会に役立つ仕事に就きたい」という学生を育成
  • 大学教育が社会のニーズに合っているかを調査した結果(2005国際経済開発研究所、スイス)
    第1位 フィンランド  第6位 日本
  • 総合学習到達度(2006OECD) 1位 フィンランド 2位 日本

参考リンク 

フィンランド 

人口524万人(北海道560万人) 面積33.8万平方キロ(北海道の約4倍)

高福祉・高負担国家 (国民負担率60.5%、日本40%)

August 21, 2008

世界最速の男

男子陸上100m決勝で、ボルトが9秒69の世界新記録で優勝

ボルト、200m決勝で19秒30の世界新記録!

October 18, 2006

アメリカの人口が3億人を超える

10月17日 7:46am EDT (AP通信) アメリカの人口が3億人になった。米国国勢調査局の公式発表である。3億人目の赤ちゃんは発表されていない。移民の国アメリカでは、それは必ずしも赤ちゃんとはいえない。その日に移民した人が3億人目かもしれない。すでに何ヶ月も前に3億人を超えているともいう。そういったこともあり、記念すべき日を祝い、花火を打ち上げるといった催しなどはないとのことで、アメリカ国民は冷静に受け止めている。

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August 5, 2006

104歳の女性が21回目の結婚

過去に保存しておいたRocketboomビデオニュースを見ていたら、表題のニュースがあった。

相手の男性は33歳の初婚だそうだ。男性は、「お金目当てではない」と いい、「互いの尊敬と友情が愛にかわった」といっている。
マレーシアのタブロイド版に載った記事だと、funnystoryが報じている。ちょっと変わったニュースを流しているウェブで、また二次情報なので話の真偽は不明である。

それにしても三倍以上もの年の差を越えた愛があるとすれば、それはそれですばらしいことである。しかも女性が年上のケースである。彼女のこれまでの20人の夫たちが生きているのかどうかは不明だともいっている。

攻撃対象になるSNS社会

SNSは、仮想世界における伝統的なコミュニティよりも安全である、と過信するのは危険である。友達の招待がないとSNSに参加できない。知り合いの知り合いが参加するので安全だ、とはいえない。

人口100人の村社会が互いに信頼し、自分の村は自分たちで守る。そのためには、明文化されていようが暗黙の了解であろうが、なんらかの「掟」が自然発生する。日本のかつての村社会で、その掟を破って村民100人の安全を脅かすようなことをすれば「村八分」になり、もうその村では生きられなくなる。そんな掟や法律、規範といったものがあって始めて村の安全と安心が保たれる。

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July 7, 2006

Rocketboom

米国では昨年来vlogが急速に普及している。その代表格のひとつがROCKETBOOM daily with amanda congdon だろうか?毎日3分間のニュースをインターネットを通じて世界に放送されている。

従来のTV放送とは一味ちがう。PCをもちインターネットに接続している人なら誰でも無料で見れる。RSSを利用して配信され、いつでもどこでも見れるという利便性がある。ある意味、サービスのユビキタス化といえる。

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April 29, 2006

人気DIY雑誌Make主催のMaker Faire

MakerFaire先週の土日の二日間、サンマテオ市のコンベンションセンターで「Maker Faire」というイベントが開催された。O'Reilly Mediaが出版している季刊誌「Make: technology on your time」が主催した。同誌はテクノロジあるいは日曜エンジニアのDIY雑誌で、昨年2月に創刊された。これまでMake:に登場あるいは作品を投稿した日曜エンジニアたちが自慢の作品を展示し、DIY愛好者たちが集まった。

展示された作品の写真はここにある。また、写真共有サービスFlickrにアップされた写真も多くあり、当日の雰囲気が分かる。aTanguayが20件ほど写真ブログで紹介している。 Apple共同設立者のSteve Wozniakも参加して楽しんだようである。写真はaTanguayお気に入りの一枚で、土曜の夜の「ファッションショウ」出演の美女たちである。

April 12, 2006

世界都市の「生活快適度」


世界的に著名な人事コンサルティング会社マーサーMERCERは10日、世界350以上の都市を対象に、「生活の快適度(Quality of Living)」に関する調査結果を発表した。昨年と同様、スイスのチューリヒが首位を維持し、次いで同国ジュネーブ、カナダのバンクーバーが追っている。

「ワースト3」は、イラクの首都バグダッド、中央アフリカ共和国の首都バンギ、コンゴ共和国の首都ブラザビルとなっている。

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August 16, 2005

太陽と水だけで生きる科学者

Ananova - Scientist 'lives on sunlight'

 ドイツの癌研究者Dr Michael Wernerは太陽からエネルギーを取っているという。フルーツジュースが少し入った水を飲むだけで、それ以外は何も食べずに、この4年間を生きてきたといっている。 彼が自分の体験を書いた本の中で、「もともと体重を抑えるためにはじめた実験であった。どうして太陽と水だけで生きていられるのかを科学的に説明できない。」といっている。

 同じような話をTV番組で聞いたことがある。アメリカのある高校生は物心ついたときから「ジャムサンドウイッチ」しか食べないで生きてきた…。そして、これよりもっと驚きべき話として紹介していたのが、旧ソ連(ウクライナかウズベキスタンと思うが)の60過ぎの女性が、水も飲まずに太陽を浴びるだけで10年も生きてきたという。彼女は10年前に最愛の息子を交通事故で失いその数ヶ月に夫も亡くした。相次ぐ不幸に絶望し何も食べず何も飲まずに床に伏せる毎日が続いた。そのまま死んでしまいたいと思ったが死に切れず、何ヶ月もの断食のあとも体力を維持していることに気づいたという。

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July 28, 2005

ツーソンの怒れる祖母の会

米国アリゾナ州ツーソンに「ツーソンの怒れる祖母の会」というのがある。イラクに駐留している子供や孫が帰国できるように代わりにイラク行きを志願している人たちの集まりである。この会のメンバーであるベティ・シュローダーさんが、米軍新兵募集所に入ったことで不法侵入罪に問われた。彼女は74歳で、「年齢制限をオーバーしている」ためだった。戦争と家族の死を切実な問題として抱えているのがアメリカ市民である。あまりにも平和で享楽的な日本と日本人をどう考えればいいのだろう。

April 17, 2005

Henry Dyer「大日本」

昨日のNHKスペシャル明治第二集「模倣と独創」を見損なった。番組が終わる頃に気がついた。ちょうどHenry Dyer「大日本」(Dai Nippon, the Britain of the East:A Study in National Evolution、Blackie & son、1905)の言葉を引用していた。筆者が常日頃思うことを100年以上前に書いており、たいへん感銘を受けた。

『人々の生活を豊かにし充実させるためには、西洋の科学と文明を利用すべきだが、同時に、日本人の生活と品性の特質を持ち続け、その個性を失わないようにすべきである。…自らの過去を忘れ、独自の特質を棄ててしまうような国民は、真に偉大な国民となる資格がないし、またなれるものではないのである。』  Henry Dyer、「大日本」より

この言葉はいまの日本と日本人に警告していると考える。我々は、世界に誇れるすばらしい日本の文化・伝統を大切にし、後世に受け継ぐ努力をすべきであろう。それが日本が世界に誇れるアイデンティティとなる。

Henry Dyerは東京大学工学部の前身「工学大学校」の初代校長を務め、日本の工学教育制度の生みの親とも言える英国人である。弱冠24歳で選ばれて日本に赴任し初代都検(実質の校長)を務め10年間日本に滞在した。

Glasgow University and Japan

February 17, 2005

The Nobel Peace Prize 2004 awarded to Wangari Maathai

The Norwegian poet Halldis Moren Vesaas has put it so beautifully in her poem "The woman is planting":

The woman is planting a tree in the world.
On her knees, like someone in prayer,
Among the remains of the many trees
That the storm has broken down.
She must try again, perhaps one at last
Will be left to grow in peace.

And this is how Moren Vesaas ends the poem:

She sees the hands outspread on the earth
As if trying to impose her calm
On its threatening tremors. Oh earth, be still,
Be still, so my tree can grow.

February 13, 2005

バレンタインに因んだ話

Valentine Flower
バレンタイン・デイには女性が男性にチョコレートを贈るというのは誰が考えて始めたのかは知らない。アメリカのシリコンバレー周辺では男女双方が贈る。ポピュラーな贈り物のひとつが花束であろう。全米に約23,000の花屋さんがあるが、どの店もバレンタイ・デイ前の日々はうれしい忙しさで賑わう。(Photo credit: U.S. Census Bureau)

アメリカでのValentine's Dayの話を紹介する。原文はUS Census Press Releasesを参照。

伝説では、西暦270年頃、ローマの牧師St. Valentineが処刑された日である2月14日を記念して始まったといわれる。もうひとつの謂れでは、繁殖(Fertility)を祝う古代ローマの祭日が起源である。

アメリカでは18世紀はじめ頃に手作りの贈り物を交換し始めたといわれる。そして、1840年代にマサチューセッツのEsther Howlandがバレンタイン・カードを売り始めたのが契機となって全米に広まった。

US統計局が発表しているValentine's Dayに因んだデータ(2003年)はつぎのとおり。

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January 3, 2005

いま地球の未来のために

世界最古縄文土器

稲作漁労文化と畑作牧畜文化
棚田の知恵
森と水の循環系を維持
豊かな大地を作る
資源を食い尽くして生きる文化
人間の叡智を注ぎ込み豊かな自然を復活する
自然と隣り合わせに生きる 自然との共生
アイスランド 地熱と水力発電
温泉に再利用
燃料電池自動車の実用化へ
光合成 自然から学ぶ
4億年かけて作られた化石燃料をたった100年で使い尽くそうとしている。
環境とエネルギー問題は一人一人の心がけ次第
われら共有の未来 Our Common Future 1987

未来の世代に責任がある 
自然を守りながら経済発展することは可能
持続的成長
1992 森林破壊の防止、
1997 京都会議
2001 アメリカ 京都議定書から離脱
2004 ロシア批准

SARS 三ヶ月で29カ国に拡がった
国境を越えた協力
ブルントラント ノルウェー首相83‐87 WHO事務局長98‐03
一人一人が地球市民へ

MIT ノーム・チョムスキー教授 言語・哲学
困難な問題を克服する力をもつ
環境を維持し調和する
いまこそわれわれの叡智が問われている

December 12, 2004

Request Price for worldsaway.com

Buy Domains
この記事はいずれなくなりリンクが切れると思い、そのページの一部を下記に引用した。

Request Price for worldsaway.com

We will only respond to serious requests that are complete and accurate. Any submissions with false or unverifiable information will be deleted.
The quoted price will be at least $688 and may be over $10,000. Due to high demand and decreasing availability, the prices of Premium Domains are rising weekly.

You will receive a price quote within 3 business days by email or telephone. If you receive a quote via email, the subject will read: "Price Request For worldsaway.com". This is not an auction. The quoted price is a one-time fee only. You will be able to purchase this domain on the spot by credit card for the quoted price.

Please only fill out this form if you intend on buying in the next 30 days.

Thanks for choosing Buy Domains !

歴史が終わるとき WorldsAway.com for sale!

10年前、私の先輩・同僚たちが新しい事業の開発に情熱を燃やしていた。Virtual Worldというアバタを使った夢のある仮想空間でのコミュニティサービス事業である。

この核となったテクノロジーはルーカスフィルムのソフトウェア部門が1980年代末に開発した。当時私は駐在員として米国シリコンバレーを拠点に活動しており、日本側の要請を受けて同社とのライセンス契約折衝に随行した。サンフランシスコから101号線を北に2時間近く車で走ったところに「ルーカスバレー」がある。101号線から外れ山間の道をさらに30分ほど入ったところにルーカスのソフト開発拠点があった。

時が流れて90年代前半。このテクノロジーを買い取り、初期の開発者たちを採用して、その当時の新しい技術とインフラを採用して新たな開発が始まった。そして事業化への挑戦が開始されたのである。同じ頃、私はコネチカット州スタンフォード(Xerox本社があるところで知られ、マンハッタンから北へ約1時間)にあった某社のリストラ担当社長としての職務に忙殺されており、Virtual Worldビジネスとは無関係であった。ただ、ルーカスバレー訪問時の印象が強いためか、なぜか気になるプロジェクトであった。そして、日本側のセクショナリズムと海外ビジネス環境に関する知識・経験の乏しさがマイナスに働かなければいいのだがと心配でもあった。

そして、さらに数年が経った。時まさにインターネット革命の激動の真っ只中にあった。奇しき縁としか言いようがないが、そのVirtual Worldのビジネスユニットがある会社の経営を担当することになった。これ以外に当時業界のバズワードであった「グループウェア」、「オブジェクト指向」、「Webサービス」といった領域での事業開発にも積極的に取り組んでいる会社であった。私の任務は複雑ではあったが、単純化して言えば複数の事業を再構築をして業績をプラスにすることであった。今思えば公私共に、人生最大の修羅場であったとしか言いようがない。この間の事情は、時効を待って話をつないでいきたいと思っている。

話を戻すと、Virtual Worldビジネスへの挑戦者たちは、あの生き馬の眼を抜くような競争環境の中で孤軍奮闘していた。この新しい業界においては明らかに先行し、リーダーとして、追い上げられる立場にいた。そしてそのビジネス環境は2〜3年の間に大きく変化しており、さらなる変革の波についていけなくなっていた。端的に言えば、恐ろしいまでのスピードで進展するインターネットの技術革新とインフラ整備、そして社会への浸透スピードに追いつかなくなって、技術そのものが急速に陳腐化していた。しかし当事者たちはその変化に気づかない。気づいても、新たなテクノロジ^採用で乗り切るための新たな投資が期待できない状態であった。競争相手は、ベンチャーキャピタルから潤沢な資金を調達して内外の技術革新の波に乗り、ビジネスモデルを変えながら新たな知見を得てさらに変化していく。

この変化の波に乗れないことは致命的である。この変化は何であったかは別の機会に論じたいが、それは突然やってきた。CompuServeが新興企業AOLに買収されたのである。Virtual World事業は、CompuServeネットワークインフラの上に構築されており同社と一蓮托生の関係でもあった。アカウンティング機能(顧客管理・代金回収・契約など)はCompuServe依存で、事業収入は同社の売上に比例したロイヤリティがすべてであった。

AOLの買収の結果、何が起きたのか?価格破壊である。Virtual World運営の収入は、会員が毎月支払う会費である。十数ドルから二十数ドルが一般的であった。それが買収後、約40%切り下げられたのである。事業が立ち行かなくなるのは誰の眼にも明らかであった。AOLやWorldCom(CompuServe通信インフラ買収)にとっては何の痛みもない。ビジネスモデルがまったく異なり、企業戦略の実行上のひとつでしかなかった。しかし、他力本願で契約上のリスク管理も怠っていたVirtual World事業は一挙に崩壊の危機に至ったのである。

その後の顛末についてはここで言及するだけの紙面の余裕がないが、その後のCompuServeそして勝ち組であったAOLとWorldComがたどった興味深い軌跡もふくめて、別の機会に書き留めたい。CompuServeとは、当時から遡ること10年の因縁もある。98年2月、CompuServeのCEO(当時)と一緒にオハイオ州コロンブスにある同社の本社でSteve Case(当時AOLのCEO)とあったときの彼の冷徹な眼の光と時代の動きを見切っているような自信に満ちた話し振りが印象深く残っている。


長々と書いたが、このVirtual Worldにかかわる話は、その後の経緯を含めて、私の心に強く刻まれている。そのプロジェクトの名前が、タイトルの中にある"WorldsAway"である。そして、このテクノロジ-を使って開発したサービスはDreamScapeなどの名前で呼ばれていたが、原点となるサービスのドメイン名が、worldsaway.comなのである。それが売りに出された!!!(Buy Domains)
最低価格は688ドル(約7万円)、場合によっては1万ドル以上になるかもしれないとアナウンスされている。

この記事を別のことが契機で偶然発見した。そして、手の動くままにキーボードをたたき、長々と書くことになってしまった。ショックというのではないが、歴史がいま終わろうとしているという感慨に捕らえられた。

December 11, 2004

米MITオートIDラボが取り組むRFID普及への課題

RFIDテクノロジ : 米MITオートIDラボが取り組むRFID普及への課題(最終回-3)

MITオートIDラボでHRI(ヘルスケアリサーチイニシアティブ)関連の研究に従事する稲葉さんの報告である。筆者は、かつて企業間通信の業界標準化団体ロゼッタネットで働いたことがあり、このときの日本企業の関心の高さと活発な活動から比較すると、Auto ID, EPC, HRIなどでの日本企業の存在感は薄いと嘆いている。日本からの積極的な参加を呼びかけている。この記事のバックナンバーはこちらです。

ロゼッタネットジャパンの現在の活動については知らないが、本家のRosettaNetは、UCC(Uniform Code Council, Inc.の略)配下の非営利団体として、世界から100社が参加して活動している。

余談であるが、UCCの業界標準であるUPC(Uniform Product Code)が最初に使われたのがWrigleyチューインガムである。1974年6月26日、米オハイオ州トロイ市にあるMarsh Supermarketで初めてスキャンされたとのこと。1999年に25周年記念式典がスミソニアン博物館で開催された。


The Wrigley BuildingThe Wrigley Building
シカゴを代表する建築物のひとつで、ミシガン通りのシカゴ川に面している。1921年竣工。

December 1, 2004

経済発展と世界遺産の保護は両立するか

Xoops Bloggers - ニュース
神聖ローマ帝国を象徴するケルン大聖堂は650年もの長きをかけて建設された。いま、そのライン川対岸に高さ103メートルの構想ビルが建設されている。経済発展を促進することを理由に、さらに数本の高層ビル建設の計画がある。第二次世界大戦の戦火をくぐって生き抜いてきたケルン大聖堂の土地景観を変えようとしている。

経済発展は、現在生きている人類の贅沢のためにある。このために、過去から未来の人類に残された遺産を壊していいのか?

世界遺産は何千年もの時の流れの中で人類が生み出してきた。現在生きている人類が壊すことは許されない。この20世紀ほど多くの世界遺産を壊した時代はない。その意味では、われわれ現代人はもっとも野蛮であると言わねばならない。


ケルン大聖堂
正式名称は、ザンクト・ペーター・ウント・マリア大聖堂。


1248年に建設がはじまったが一度途絶し、正面ファサードの塔がひとつしかない状態が続いた。近世のゴシック・リヴァイヴァルによってケルン大聖堂に注目が集まり、もうひとつの塔が建造された。1880年、完成。600年以上建設にかかった。世界で最も長い時間をかけて建造された建物のひとつであろう。

1996年、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録。

2004年、周辺の新建築物による景観破壊の危機にさらされ、危機遺産に指定された。

November 23, 2004

米科学界と対立するブッシュ政権

Wired News: Science Braces for Second Term

われわれの子孫のために地球温暖化を防止しなければいけないとの科学者たちの叫びに応えた『京都議定書』。この批准を、ブッシュ政権は拒否し続けている。温室効果ガスの影響によって地球の気温が上昇していることを認めているが、京都議定書は経済に悪影響を及ぼすという理由からである。

科学者たちは、ブッシュ政権が政策に都合の良い非主流派の意見ばかり取り入れて、広く認められている研究成果を歪曲している、と批判している。この活動の中心となっている非営利の独立組織Union of Concerned Scientistsは、、「政策決定における科学的公正さ」(Scientific Integrity in Policymaking)と題した報告書を公表している。

地球規模の気候変動(global climate change)のほかに、科学者たちが憂慮している優先課題として、胚性幹細胞(ES細胞)の研究と再生エネルギー研究および科学教育がある。

November 15, 2004

キム・ポレーズが戻ってきた

Open source's next chapter? | Newsmakers | CNET News.com

Kim Poleseがソフト業界に戻ってきた。

かつてJavaのProduct Managerとして対外的なSunの顔であった。そして1996年にSunを退社してMarimbaを設立。1997年にはタイム誌が彼女を、アメリカでもっとも影響力のある女性の1人に選んだ。その後2000年までMarimbaのCEOを務めた後なりをひそめていた感がする。そのMarimbaも今年はじめにBMC Softwareに買収されひとつの時代が終わった。

そして今度はオープンソースコンポーネントのパッケージングサービスの会社SpikeSourceを設立し新たな挑戦を開始した。市場ではITの開発者、設計者、そしてCIOがオープンソースを積極的に採用するという現象が起きているが、膨大な数のオープンソース資産をどう管理するかということが問題となっている。Open source's next chapter?と題するCNET News.comの記事によれば、オープンソース・プロジェクトの数は、今や8万5000を超えているという。

こうしたオープンソース資産活用の潮流に目をつけてビジネスを展開している競合企業にSourceLabsがある。こちらは元MicrosoftエグゼクティブのBrad Silverbergたちが設立した。

*SpikeSourceには元Oracle社長だったRay Laneが会長として参画している。Rayは現在KPCBのパートナーでもある。

October 11, 2004

Glass Ceiling ガラスの天井

Glass Ceilingという言葉がある。天井の向こうに青い空が見えているのに見えないガラスがあってそれ以上は近づけない。人と人の間にも透明のガラスがあって握手をしたくてもできない。お互いの顔が見えているのに。見えない障壁というのがある。アメリカの地域によって言葉の意味が違うことがあるが、マイノリティや女性に、目に見えない差別とキャリアの限界があることを指してglass ceilingといっている。

生まれ育ちや身分の上下なしに、だれでも平等に夢を追いかけ実現できるチャンスがアメリカ社会の中にあることは事実である。しかし、平等かというと、日本人が考える平等という概念とは違うように思う。アメリカでいう平等は、「法の下に平等」だということである。一般社会においては実に多くの偏見と差別が入り混じった不平等がある。だからこそ、法律に照らして基本的人権を守り、国民すべての公平さを確保しようとしているのだと思う。

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